第27話 【“楽園の鍵”と、神に棄てられた少女】
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静寂が戻った機神都市メタファクター。
空を裂いていた因果式の残響もようやく消え、都市は再び停止状態に戻っていた。
レオルたちは中央広場に集まり、改めて勝利を噛みしめていた。
「お疲れ様。まさか感情で演算神を超えるなんて、さすが僕たちだね☆」
ファルがにやりと笑い、ディアボラと拳を軽く合わせる。
「へへん♡ 愛と肉体でぶっ飛ばす、それが爆乳魔王流ってやつよ!」
「何その流派……弟子入りしたら大きくなるのかな??」
ミルが呆れながらも、笑顔でみんなにバンザイの保存食と飲み物を配る。
そのときだった、、
「……あれ、何か見える」
セラが指をさした先。
都市の外縁部、かつて封鎖されていたゲートの奥に、“光の鍵穴”のようなものが浮かび上がっていた。
「あれは……神文の封印式。
これは、、“楽園の鍵”に関係してるかもしれないわ」
ノアが眉をひそめ、解析を始める。
「“楽園”って、あの……神々が最後に残したという、“安息の領域”?」
「うん。理論上は、神核の根源に近い領域……でも、鍵がないと開けない場所よ」
「じゃあ、俺たちはその鍵を、、」
レオルが言いかけたとき、、、
封印の中心がゆっくりと光を放ち、“扉”が開いた。
そして、その中から、、ひとりの少女が、ゆっくりとこちらに歩いてきた。
青の髪、青の瞳、そして背中には砕けた“羽”。
彼女は、儚いほどに細く、そして冷たく笑った。
「……君たち、神の代理者じゃないのね」
「誰だ……君は」
レオルが警戒しつつも一歩前へ出る。
少女は足元で倒れそうになりながらも、必死に立ち上がり、名を告げた。
「私は……リリィ=セレス。
かつて“楽園の鍵”を守っていた、“神の少女”、、
だったもの」
「だった……?」
「うん。神々は、私に“感情を持つな”と命じたの。
でも私は……感じてしまったの。
楽園に閉じ込められた、魂たちの悲しみを」
「……それで、“捨てられた”のね…」
ノアが、どこか重く呟いた。
「私は、神にとって“異物”だった。
感情を持った記録装置なんて……必要なかった」
リリィは、胸元から鍵の欠片を取り出す。
それは、《神格創造鍵•エリュシオン・キー》
伝説に語られる、楽園への扉を開くための唯一の手段。
「……でも。君たちは違う。
神を超えようとしてる。
なら……この鍵を、預けるよ」
そう言って、リリィは鍵を差し出す。
だが、、、
次の瞬間、空間が震えた。
機神都市の上空に、黒い影が降り立った。
『“鍵の継承”が確認された。、、抹消処理、開始』
冷たい声とともに現れたのは、異形の天使兵たち
《天蓋制裁部隊》
「あははっ!やっぱり来たね〜!!」
ファルが笑い叫び、[拒絶]を構える。
「リリィ! 僕の後ろに下がって☆」
「でも、あの人たち……かつて、私の“同胞”だったの」
リリィが震える声で言った。
「だからこそ、今度は私が“選ぶ”、、
この感情を、信じる!」
「よし、なら俺たちも応えよう!」
レオルが神核を展開し光り輝くと、、
仲間たちが一斉に動く。
「セラ、援護を!」
「了解!」
「ミル、ノア結界を!」
「はーい!」「わかった」
「ディアボラ、バンザイ、前衛突破!」
「「任せなさーい♡!」」
「ルーナ、エルフィナ背後から包囲!」
「もう動いてるってば…」「後方は任せて!」
そして、、、
ファルがリリィの前に微笑みながら立つ。
「鍵は僕たちが預かるよ。もう君は、一人じゃない」
リリィの目に涙が滲む。
「ありがとう……」
次なる戦いは、“楽園”を巡る神の最後の砦。
だが、レオルたちには確かな絆があった。
「さあ!行くぞっ!みんな。
俺たちの世界を、切り拓くために!」
続




