表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

74/196

第12話 【神敵ファル=アヴァロン、再び動く】

見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。


 裁定の塔に、重く冷たい空気が満ちる。


 《ファル=アヴァロン》、、

 白衣の青年は、ただ静かに笑みを浮かべていた。


「“創造”を望む者たちよ。

 君たちが積み重ねた“幻想”を壊してあげよう」


「“幻想”……だと?」


 レオルが一歩、前に出る。

 神核から立ちのぼる創造の光が、塔の壁面に文様を描き始める。


「お前は……何のために創造を拒んだ?」


「それはね……君と同じ理由だったさ。

 争いのない世界が見たかった。

 でも、僕には“それが不可能だ”と分かってしまった。だから、拒絶した」


 ファルの両腕が開かれ、空間がぐにゃりと歪む。


「見せてあげるよ、僕の本気!!

 君たちが見てる“希望”がどれだけ脆いかをね!!」


 次の瞬間、塔の内部が暗転した。


 空間が反転し、天と地がねじれる。


「みんな来るぞッ!!」


 レオルが叫ぶよりも速く、ファルの一撃が放たれた。


 紫紺の衝撃波。構成要素が“拒絶そのもの”であるそれは、あらゆる魔力と創造を打ち消しながら、一直線に突き進む!


「[原初創造]•《反転結界》!」


 レオルが防御を創造し、空間に輝く盾を展開。


 だが、、、


「ふふっ、効かないよ。僕の拒絶は、“構造そのもの”に干渉する」


 ファルの拒絶波が盾を突き破り、塔を削りながら仲間たちの間に着弾!


 地鳴りと共に、床が割れ、塔の一部が崩壊する。


「ぐっ……!」


 ルーナが影に飛び込み、咄嗟にミルを抱えて退避。


「助かった……ありがとう、ルーナ!」


「べっ、別に礼なんかいらないんだから、、

 でも…気を抜かないで。あいつの力、想定外よ」


 すぐさまエルフィナが距離を取り、構えを取る。


「全員、陣形を変えるんだ!」

 レオルの指示に応じ、仲間たちが動く。


「任せて! [氷壁陣]•《四層》!」

 セラが詠唱し、四枚の氷の盾が形成され、ファルの次なる一撃を防ぐ。


「こっちも行くぞ!」

 バンザイが跳躍。二刀のうち一本を回転させ、もう一方に“味付け”するように打ち込む。


「[爆熱斬]•《辛口ホットバースト!!》」


 高熱を帯びた斬撃が放たれ、ファルの衣の裾を焼く。だが、彼は一歩も動かない。


「へぇ。少しは……楽しくなってきたかな☆」


「坊や!余裕こいてんなよ♡

 なら、もっと楽しくしてあげる♡」


 ディアボラが背後から突撃。

 炎と雷を纏った剣を、クロスの形でファルに浴びせる。


「[魔王秘技]•《恋雷獄剣!!》」


 爆裂と雷光が交錯し、塔の空間が一時的に光に包まれる、、、


 が、煙の中から現れたファルは、無傷だった。


「いいね。うん!楽しくなってきた」


 その顔には、微笑すら浮かんでいる。


「じゃあ、僕の本気の“拒絶”も楽しんでくれ」


 彼の足元から、紫の紋章が浮かび上がる。


 次の瞬間、空間ごと、、“概念”が断ち切られた。


「[拒絶式]•《ゼロフィールド》!」


 発動と共に、レオルたちのスキルや魔法が一斉に無効化されていく。


「なに……!? 魔力が……収束しない……!」


 セラの顔が青ざめる。


「これは“拒絶の結界”……! 

 一切の“創造行為”を封じる場……!」


 ノアの声が震える。


 だが、そのとき、、


「大丈夫だよ。心配ない。

 レオルの創造が封じられても、私たち、、

 “仲間”がいるよ!!」


 ミルが前に出て、肩を並べる。


「ここまで来たのは、レオルだけじゃないんだから! みんなの力が、創造の代わりをするんだから!」


 その言葉に、皆が奮い立つ。


「いいねぇ!なら、俺の拳で突破する!」

 バンザイが二刀と鍋を外し、素手でファルに挑む。


「ふふ……あっついねぇ〜♡

 私そういうの、嫌いじゃないよ♡」


 ディアボラも肉弾戦に切り替え、焔を纏った蹴りで突撃!


「ルーナちゃ〜ん♡援護お願い!」


「わかった、おっぱい縮めとけよ!爆乳魔王!

[転移]•《影走り》!」


 ミルが作った転移ゲートをディアボラがくぐり、背後からファルを蹴り飛ばす!


「ッ……」


 ファルの表情が一瞬だけ、驚きに染まる。


 その隙を逃さず、レオルが跳躍!


「創造が封じられても、、俺たちの“拳”は、拒絶できないだろ!!」


 叫びと共に放った一撃が、ファルの胸を捉える。


 衝撃が空間を揺らし、裁定の塔に激しい裂け目を刻む!


 ファルは、数歩下がりながら呟いた。


「……やるね。君たちの“創造”には、可能性があるんだね…」


「だったら、もうやめてくれ」


 レオルが構えを解く。


「“拒絶”じゃなく、“共創”しよう。この世界をさ」


 だが、、、


「できれば、そうしたかった。……でも、それは僕には許されない」


 ファルの目が静かに染まっていく。


「……僕は“最後の拒絶者”として、在り続けるしかない」


 再び、闇が広がる。


 神敵ファルとの戦い、、、

 その“決着”が、いよいよ近づいていた。


      

            続

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ