第7話 【ファル=アヴァロンの影と、共鳴する絆】
見て頂きありがとうございます。作る励みになりますので、良かったらブックマークと評価よろしくお願いします。
異界の空がきらめき、地鳴りのような気配が地面を伝って響く。
創世の門の向こうで、レオルたちを待ち構えていたのは、紫紺の髪をたなびかせる異形の存在、、
《ファル=アヴァロン》だった。
その姿は、神にも魔にも属さない孤高の者。
片目を覆う仮面と、その身を包む黒紫の瘴気が、明らかに“世界の拒絶”を受けてきた証だった。
「ふふっ……巨獣では止まらないか…
さすが“神に選ばれし者”たちだね」
ファルの声はどこか寂しげだった。
けれど、その奥には確かに、戦いへの意志が宿っている。
「あんた!やる気まんまんだねぇ〜☆
私、そういうの……嫌いじゃないよ♡」
ディアボラがマントを翻し、軽くウィンクする。
その胸元の爆乳は大胆すぎるほど開かれていて、まるで戦いすら誘惑に変える女王のようだ。
「レオルと戦うってなら、私も全力でいくよ!……
横取りは、許さないからね♡」
「ディアボラ、そういうのは後にしてよ!」
ミルが必死に引き留めるが、彼女の声もどこか震えていた。
(このファルって人……本当に“拒絶された”だけなの? なんでこんなに……悲しい目をしてるの?)
レオルは神核に宿る脈動を感じ取っていた。
「ファル……お前がどういう存在かは知らない。
でも、もしお前が世界に拒まれてきたのだとしたら、、」
レオルは静かに[神創造]•《光剣》を構える。
「俺たちで、その答えを見つけよう、、
この戦いの中でな!」
その言葉に、仲間たちが呼応する。
「[双牙]•《流星落斬》!」
バンザイが跳躍し、二刀の斬撃を叩き込もうとする。しかし、ファルの“影”が蛇のように延び、彼の攻撃を受け止めた。
「くっ……影そのものが武器ってか!」
「[氷槍陣]•《連撃》!」
セラが空中から氷の槍を連射するが、ファルの影が空間そのものを曲げるように軌道をずらし、攻撃をすり抜ける。
「この空間、、自然の法則すら……歪んでるのね」
「なら、それを正すまでよ!セラ!」
ノアが記録術式を展開し、神代の数式で“影の座標”を解析しはじめる。
一方、ミルはファルの背後にまわって叫んだ。
「戦うばかりが、答えじゃないよ! ねぇ、あなた、本当は寂しいんでしょ!」
その言葉に、ファルの動きが一瞬だけ止まった。
だがその隙に、エルフィナが放った《風蓮連貫矢》が炸裂する。影がそれを吸収しかけたその瞬間、、
「[原初創造]•《封陣光壁》!」
レオルが展開した光の檻が、ファルの影を閉じ込めた。
「ミル、今のは……?」
「ううん……ただ、少し思っただけ。
きっと……あの人、ひとりぼっちだったんだと思うの」
ファルはゆっくりと立ち上がる。
「あはは……その通りだよ。僕は、ずっと一人だった。拒絶され、見捨てられ、存在すらも忘れ去られてきた」
彼の周囲の影が激しくうねり、空間の端が裏返るようにひび割れる。
「あははっ!これが“拒絶された創造”だよ
[神殻反転]•《零相》!」
空間が逆転し、重力が上下を失う。
ミルが宙に浮かびそうになるのを、ディアボラがしっかりと腕を伸ばして抱き止めた。
「ほら〜、大丈夫♡ あたしのお胸にしがみついてな♡」
「ディアボラ……苦しい」
「いくよ、ミル。次は一緒に……力、重ねよっか♡」
ミルとディアボラが、手を重ねて叫ぶ。
「[癒しの聖環]•《氷結版》!」
「[爆裂魔眼]•《特濃〜♡バージョン》!」
癒しと攻撃、回復と破壊の相反する力が同時に放たれ、ファルの周囲を撃ち抜く。
「なんて……チグハグな力……」
「これが、私たちの“調和”だよ!」
ミルの笑顔と、ディアボラのウィンク。
レオルは叫んだ。
「今だ!全員で行くぞ!“共鳴攻撃”だ!」
レオルの掛け声と共に、バンザイが斬り拓いた道を、セラとルーナが制圧。
ミルとディアボラが補助と妨害。
エルフィナとノアが狙撃と解析。
そして、、、
レオルが、すべての力を重ねて創造する。
「これが、俺たちの“絆の刃”だ!」
[原初創造]•《共鳴剣“アストラリア”》が、光の尾を引いてファルを貫く。
影が砕け、空間が静かに戻っていく。
「ふふ……敗北じゃない。ありがとう、、
僕が……“ひとりじゃない”と、初めて感じたよ」
ファルが微笑み、霧のように光へと還っていった。
その中心に残された神殻の欠片が、レオルの神核へと吸収される。
「また一つ、扉が開いたな……」
「うん。けど、次の敵はもっと“厄介”かもね」
ノアが天を見上げた。
「ま、あたしたちがいれば大丈夫でしょ♡」
ディアボラが胸をグイッと張ると、後ろからミルが突っ込みを入れる。
「えー、また勝手にまとめないでよ~!」
みんなの笑い声が響くなか、レオルは微笑みながらつぶやいた。
「次の相手、、“神の敵”だとしても。
俺たちなら、きっと……越えていける」
続




