第2話 【未来への旅立ちと、“創世の門”】
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翌朝、、、
村の上空に、見慣れぬ“紋章”が浮かんでいた。
円環を中心に、古代文字が回転するそれは、明らかに自然のものではなかった。
「……これが、“創世の門”の前兆か?」
高台からそれを見つめるレオルの隣で、ノアが頷く。
「門は、特定の神核波長に共鳴して開く仕組み。
あの紋章が“座標標”になってる。今の私たちなら、確実に開けるはずよ」
「“創世の門”……神々が遺した次元の扉。その向こうにあるのは、、」
「まだ誰も到達していない世界。創造と破壊の源。その全てよ」
ノアは記録紙を手に、新たな座標を解析していた。
そんな二人のもとへ、村の仲間たちが順に集まってくる。
「やっと“旅”って感じがしてきたな。こっちは準備万端だぜ!」
そう言って笑うのは、料理人にして戦士のバンザイ。背には特注の二刀と鍋を装備済み。
「補給物資、薬草、保存食、氷魔石も完璧に揃えたわ。あとは……全員の体調だけ」
セラが氷の羽を揺らし、細かくメンバーをチェックしている。
「空間座標の記録も完了した。戻ってくるための“帰還印”も設置済みにしといてあげたんだから…別にレオルのためじゃないけど…」
ルーナは影から姿を現し、淡々とツンデレ作業報告をしてみせた。
レオルは皆の顔を順に見て、うなずく。
「ありがとう。みんなの力があるから、この村も、、この先の未来も、築けるんだ」
「……それにしてもさ、、」
ミルがぽつりと呟く。
「創世の門の先って、ほんとに“世界を創れる場所”なの?」
「えぇ、“旧神”たちは、そこから世界の基盤を組み上げたと言われているわ。つまり、理論上、、可能よ」
ノアの言葉に、皆が静まり返る。
「神の作った世界の、その“設計図”を手に入れるってことか……」
エルフィナが弓を抱き、低く呟く。
だが、誰一人として怯えはなかった。
「やーっぱレオルと一緒にいてよかった♡面白そうじゃん! 私たちならきっと、世界の一つや二つ、簡単に再構築できるでしょ♡」
ディアボラが豪快に笑い、爆乳を揺らしマントを翻す。
「ふふっ!そうだな」
レオルが目を細め、微笑む。
「今のこの村の延長線に、“世界そのものの調和”があるのなら、、行こう。そこへ!」
その瞬間、空に浮かぶ紋章が強く輝いた。
中央がゆっくりと裂け、光の階段が現れる。
「こっ、これは……!」
ミルが息を呑む。
光の階段は、空の果てへと続いていた。
だが、重力の影響はない。一歩を踏み出せば、そこは確かに“次元の境界”なのだ。
「ポポ、村のみんなと留守番頼んだぞ」
レオルがポポの頭を撫でる。
(任せといてよ!気を付けて行ってらっしゃい)
ポポは全員に顔を擦り付けた。
「さぁ!準備できた人から、行こう」
レオルが笑う。
「大丈夫。戻る場所は、ここにちゃんとある!」
「もちろん!」
ミルが元気よく頷く。
「皆、行くぞ!!」
レオルの声に呼応するように、仲間たちは次々に光の階段へ足を踏み出した。
だが、、その光の裏で。
王都の天文観測塔では、一人の老人が震える手で記録紙を握りしめていた。
「“創世の門”が開いた……!? まさか、今の時代に……!あの半神がっっ!」
隣に立つ補佐官が青ざめた顔で問いかける。
「……対処はどういたしましょうか?」
「まだ動くな」
老人は目を細め、闇の向こうを睨んだ。
「門の先には、“旧神の遺産”がある。それを手にした者が、次の“秩序”を定める……。ならば、動くのは、、」
「“神の敵”が出現してから、だ!」
一方、魔界でも、、、
黒い砂漠の奥で、新女魔将が空を仰いでいた。
「“扉”が開いた、か……。さすがは、ディアボラが認めたあの半神の男ねぇ…」
彼女の背後で、異形の影がぞわりと蠢く。
「ふふふっ!さて。こちらも“再起動”といこうじゃないか!」
そう告げたその瞳には、燃えるような知的好奇心と、戦への渇望が宿っていた。
こうして、レオルたちは“創造の扉”を越えた。
誰も踏み込んだことのない世界。
けれど、彼らは恐れない。
なぜなら、背後には“帰る場所”があるから。
そして、、、
この旅の果てに、“争いなき世界”があると信じているから。
続




