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第65話 【レオル、ディアボラにプロポーズ! 〜村中祝福モード突入!】

見て頂きありがとうございます。励みになりますので、良かったらブックマーク、評価、コメントよろしくお願いします。


 未来からの警告の次の日の朝、、、

  

「おはよう!、、なぁ、ディアボラ…」

 ディアボラの家、朝のキッチンで、レオルは唐突に切り出した。

 

 ディアボラはフライパンでベーコンを焼きながら、

「おはよ〜♡ ん、なによレオル?朝からシリアスな顔しちゃって♡」


 ディアボラは食パンをくわえたままフライパン片手に首をかしげる。


「、、、俺と結婚してください!!」


「はいはい、結婚ね♡オッケーオッケー♡……は?

 は?、、、はぁぁぁぁ???」


 フライパンが、ジューッという音を残して静止する。

 そして、ディアボラの口から食パンが滑り落ちた。

 そして、何を言われたのか理解した。


「えっ?えっ!?えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」


 ディアボラが真っ赤な顔でわたわたし出す。


「ま、ま、ま、待って!?あ、あたし、心の準備が……っていうか、それ、そういうのってさ、もっと……なんていうか、雰囲気とか……花束とか……!」


「あ、ちゃんと用意してあるよ。ほら☆」

 レオルは背中から、小さな花束を差し出す。


「ん~~~~っっ!!!」

 ディアボラが盛大に鼻息をフレアさせた。


 レオルは笑顔で両手を広げて、、

「ディアボラ!俺のプロポーズ受け取ってくれるかい?」


 その言葉を聞いた瞬間、ディアボラは満面の笑みでレオルに飛び込み、、

「……はい♡よろしくお願いします♡」


◇◇◇


 レオルがディアボラにプロポーズの話題が盛大に村に広まる。


「えっ!?えっっ!?な、なんですってぇぇぇぇぇ!!!」

 ミルが本を取り落とし、

「「きゃー!きゃー!!!」」とセラとリリムが手を取り合って喜ぶ。


 ファルとルーナはボードゲームをやりながら、、

 「ついに来たか…」「…やるねぇ☆」とお茶をすする。


 ノアは手帳を開いて、

「“レオル、ついにディアボラにプロポーズ事件”っと」

 静かに記録した。


 バンザイが腕を組みながらニヤリ。

「おいレオル、プロポーズする時はもっと“ドラマチック”にいけって言ったろ?」


「いや、ディアボラにはこういうストレートなのが一番だと思ってさ。それに俺がドラマチックにできると思うか?」


「……そりゃ、間違いねぇな☆正解だ!」


 ディアボラは顔を真っ赤にしたまま、村中の視線を浴びていた。


「う、うぅ……なんでいきなりこんな幸せ展開にぃぃぃ……♡」


◇◇◇


 アルシェリアは一気に“祝福モード”突入した。


 その日、アルシェリアは“お祭り騒ぎ”となった。


「レオル、ディアボラ、おめでとうっ!」

「レオルくん、ディアボラさん、幸せになってくださいね!」

「レオル兄ちゃん、けっこんってなぁに!?」

「わっはっは!良い夫婦になるだろう!」


 みんなが次々に祝いの言葉をかけてくる。


 そして、、、

「さあ!祝いだ!ディアボラの“奥さん修行特訓”だぁぁぁぁぁぁ!!」

 バンザイが音頭を取り、料理教室が始まり、


 リリムが「ディア姉〜♡ドレス試着会しようよ~♪」と、ディアボラをみんなの前にを引っ張りまわす。


 ディアボラは顔を真っ赤にしながらも、

「こ、こらー!あんたたち、からかいすぎよー!!」と満更でもない笑顔を浮かべていた。



「あははっ!……みんなが、笑ってるな」

 レオルは照れくさそうに笑いながら空を見上げる。


 ゼクスの言った“未来の歪み”。

 でも、目の前にいる仲間たちの笑顔が、それを跳ね返すようだった。


 ファルが肩をポンと叩く。


「レオル、しっかりしなよ。これから“旦那様”なんだからさ☆」


「だな☆」

 レオルは笑った。


◇◇◇


 夜。

 ディアボラとレオルは、二人で村の丘に登っていた。


「ねぇ、レオル……ほんとにあたしでいいの?

 あたし、魔族だし…料理もほとんどできないし…

 “やっぱりや〜めた”とかなしだかんね♡」


「あははっ!いいも何も、俺が決めたんだよ。

 ディアボラと一緒に生きるってさ。

 この村も、この未来も、この先も、、

 俺は“ディアボラとずっと一緒”がいいって思えたんだ。

 ディアボラが居ないと、この先の“創造”なんてできないよ」


ディアボラの瞳に、うっすらと涙が浮かぶ。


「……も〜っ、そんなこと言われたら……あたし、頑張るしかないじゃないの♡♡」


 レオルがディアボラの頭を撫でる。


「よろしくな、“ディアボラ•アーク”♡」


「グハァッ!!その名前…パンチ力凄すぎ、、

 う、うぅ……そう呼ばれると、なんか恥ずかしいわね♡」


 星空の下で、二人は静かに手を繋いだ。



            続


 …2

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