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芸能人に餌付けされて、いつのまにか友達になってた  作者: オリハルコン陸


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11/11

閑話 バレンタイン

ピコン


ん?レインがきた。


>ひーらりーん


: なんだ?


>暇?


: まあ…


>じゃあ今から行きます


: え、おい…


: おーい…


「チッ。既読つかねぇ」


まったく勝手な奴だ。


ピンポーン


本当にすぐ来たな。


ガチャ


「おう」


「お邪魔しまーす」


上がっていいかは聞かないのか…


「ひらりん、ひらりん。今日バレンタインですよ?」


あー、今日か。


「で?」


「チョコフォンデュしましょう!」


「む、面白そうだな」


実はやったことないんだよな。


「キッチン借りますよー」


「おう」


「ひらりんはなんか持ってないですか?チョコつけたら美味しそうなの」


「ちょっと待て。探してみる」


「よろしくー」


なんか準備してるみたいなので、俺もカバンの中とか棚の中とかを適当にあさってみることにした。





「ひらりーん。始めますよー」


早いな。


「おう」


テーブルの上にコンロと、皿の上に小さく切られたフルーツとかが盛られていた。


「お、なんか色々あるな」


ちょっとテンション上がってきた。


「フルーツとあと使えそうなのいろいろ持って来ました」


「でかした」


「ひらりんは、なんかありました?」


「んー…ポテチとあと…もらったどら焼きくらいかな」


あんまり使えそうなのがなくて残念だ。


「ポテチいいですねー。どら焼きチョコは…ちょっと興味がわきますが…とりあえず定番からいってみましょうか」


「おう」


串にフルーツを刺して鍋に入ったチョコにつける。


モグモグモグ


「やっぱりイチゴはいいですねー」


「そうだなー。グレープフルーツにつけるのも、悪くないな」


この噛むと水分がチョコと混ざる感じがいい。


「ですねー。ブドウもいけますねー」


「だなー。でもやっぱりパンいいな、パン」


落ちつく。


「合いますよねー」


「うん。止まらん」


「ポテチは…さすが製品化されてるだけありますねー」


「そうだな。美味いな」


あ、これも美味そう。


「バームクーヘンは、ちょっと贅沢な感じだな」


「高級感でますよねー。美味しい」


「そろそろどら焼きいくか?」


「いきますか」


ちょっとドキドキしながら食べてみる。


「お、これは…」


「ありですね」


「ありだな」


よかった。


「私またフルーツいきます」


俺は…これ、まだ食ってなかったな。


「俺はマシュマロいっとく」


「美味しいですねー」


「美味いなー」





結局、何度もループして、腹いっぱい堪能した。


「結構準備万端だったけど、これ一人でやるつもりだった?」


「いいえ?」


「ん?」


「ひらりん誘うつもりでしたよ?」


「俺が暇じゃなかったら?」


「やだなー。ひらりんたいてい暇じゃないですかー」


「それは誤解だ」


ちゃんと仕事してるって。


「まぁ万が一暇じゃなかったらーー」


「万が一って言うな」


本当、おまえがたまたま俺の暇な日に声かけてきてるだけだからな?


「日をずらして誘ってましたよ?」


「っ…そうか」


なにそれ、ちょっと照れる。凄い友達っぽくねぇ?


「鍋系一人でやるほど、私ひらりんじゃないんで」


「………おい、俺の名前をぼっちの代名詞みたいに使うな」


俺の照れを返せ。


「お、気づきましたか。流石はひらりん!」


「おう!って騙されねぇからな!」




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