61)まだ続く自主練と……飛び入り参加の変なおじさん??
めちゃめちゃお久しぶりでございます(_ _)☆
申し訳ございません。冬の入口から投稿が途絶えて、すっかり春になってしまいました。
なかなか執筆が進まなくて超停滞中な作者です。
完全停止ではないからねってアピりたくて、書けた分だけコソっと投稿しちゃいます。
次回予告も難しく亀さんもカタツムリさんも驚きのスローペースですが、何とかかんとか書いてます(汗)
相変わらず誤字だらけで文体も怪しい文章ですが、どうぞ読んでやってくださいませ。
ペルタとオルンさんと俺の三人でワチャワチャ騒いでいたんだけれど、そこに通りすがりの怪しいおじさんがやって来た。
「やぁ、お前らずいぶんと楽しそうだな。私も仲間に入れてくれ」
オルンさんと同じくらいの高身長で、両耳朶にジャラジャラ飾り物をぶら下げている。
瞳の色は黒。濃い灰色な髪の毛は後ろで束ねたサラサラストレートヘア。
見たことのない民族衣装のような前合わせの服装と、背中に背負った大きな剣が目を引いた。
じっと見つめている俺に気がついたそのおじさんは、こちらをじっと見つめ返してきやがった。
「何だね? 私に興味でもあるのかい?」
そりゃぁ勿論。
「おじさん、誰??」
隣のペルタも、ウンウンと頷いている。
それを見て、何故かオルンさんは腹を抱えて笑いだした。
大笑いな薬師さん。
首を傾げる俺とペルタ。
俺たちの反応にムッとするおじさん。
「“おじさん”呼ばわりは心外だ。私はお前の“お祖父様”だぞ。まったく、初対面からずいぶんと口の悪い孫だな」
黒い瞳が俺を見ている。
「えぇ!? お祖父様って……俺の? 貴方が!?」
そう言ったら、ギロリと眼力が強まった。
いや、だってさ……オルンさんと同じような年頃に見えるんだよ。
“おじさん”っていうのも失礼だったかも知れないが、とてもじゃないけどお祖父様とは思えない。
っていうか、母方のお祖父様なら先代の国王陛下なのだろうし、義父の方は宰相閣下だし……それならば、どちらのお祖父様なのだろうって考えた。
違っているかもしれないが、残る心当たりといえば……。
「えっと。…………もしかして、実の父の父上様……なのかな??」
「……なんだ、オルンから聞いていないのか。此奴が私に我が孫が見つかったと連絡を寄越したから、わざわざお前の顔を見に来てやったというのに」
「え、……そうなんですか。おれ知らなかったよ?」
戸惑う俺と不貞腐れるおじさん、改めお祖父様。
ワケがわからないだろう無言のペルタと、言い訳がましいオルンさん。
「ゴメンごめん。まさか、この人がこんなに早くやってくるなんて思わなかったよ。しかも、いきなり声をかけてくるなんて意外だし。もっとゆっくり来るかと思っていたからさ。君のお祖父様ってば、なんていうか自分以外に関心が薄いから……」
「えぇぃオルンよ、ゴチャゴチャ煩いぞ。つべこべ言わずに、此奴にちゃんと私を紹介せんか」
ブツブツ言ってるオルンさんに、偉そうな態度で文句を言うお祖父様。
「はいはい。んもぅ、……わかったよ。こちらはオレの従兄弟であり君にとっては実の父親の、そのまた父親の、通りすがりのオッサンで……」
「おい。お前ら、先程から失礼極まりないぞ。おじさん言うなと言っておるだろが。勿論オッサン呼ばわりも却下だ」
適当に紹介しようとするオルンさんに、一々駄目出しをするお祖父様。
中々進まない彼らの話を要約すると……いきなり現れたこの年齢不詳の美丈夫さんは、どうやら本当に俺の祖父らしい。
オルンさんと同じ大森林の出身で、ワケあって一族とは距離をおいているようだ。
今は単身で流れの冒険者をして生計を立てていて、知る人ぞ知るような腕利きなのだとか。
「私の名、……いや、通称はザウス。我が種族には真名を秘する慣習があるのだ。いずれ明かすことになるやもしれぬが、今はザウスとだけ名乗っておこう。冒険者としての登録名もこの呼び名だしな」
冒険者ならば怪剣のザウスを知らない奴は居ないという。
まあ、本人の主張によると、なのだけど。
オルンさんにホントにそうなのかと視線を向ければ、ツイっとそっぽを向く。
とりあえず自己申告を信じるしかないみたいだけれど、ちょっと怪しいなぁ。
うん、背中の大きな剣は間違いなく強そうだけどね。
一方のペルタは、素直にザウスさんの話を信じたらしい。
「ほえぇ。腕利きの冒険者に知り合いが居るなんて凄いッスね。もしかして、僕らと一緒に鍛錬してくれるんすか?」
「ああ。お前らの屁っ放り腰に活を入れてやろうじゃないか」
「おお、光栄っす。よろしくお願いしゃーッス」
「うむ。心得た」
俺とオルンさんとが無言で目配せしあっているうちに、いつの間にかザウスさんも一緒に行動することになっていた。
何やかんやでワイワイと自主練習を再開してみれば、自称腕利き冒険者だというだけあってザウスさんは超有能だった。
オルンさんと模擬戦をして見せてくれたりしたときには互いに本気ではなかったろうが、目にもとまらぬ高速な動きで全然参考にできなかったけど。
型の動きをおさらいするときには、ゆっくりとしたお手本を見せてくれたり助言をしてくれたりと親切に教えてくれたりもしたのだ。
そんな感じで午前の予定を消化した俺たちは、午後にある騎士団候補生の訓練前に着替えと食事のために解散することになった。
「それじゃぁペルタ、また午後にね」
「はい。また訓練場で会いましょうッス」
結局、ザウスさんも辺境伯家の客人としてオルンさん共々うちに長期滞在することになった。
何故か彼の分の昼ごはんや客室が、手際よくすでに準備されていてビックリした。
「若たちの訓練の様子を覗いていたら、いつの間にかお一人増えていたものですから。勝手ながらご用意させていただきました」
我が家の第一執事さんが有能すぎて、これまたビックリだよ。




