ネットde真実はまるで麻疹のような症状
ネトウヨそれは青春
みなさんTwitterやYouTubeで、報道機関や企業、特定の国について過激なコメントをしている人をみかけたことがないですか?私はそういった書き込みをする人間になりかけた一人です。今回はなぜそのようなことに至ったのか、そしてなぜそこから脱したのかについて書いていきたいと思います。
インターネットとの出会いは中学生の時に親から買ってもらった携帯からでした。それまでは小学生の時に流行ったフラッシュ動画程度しか触れ合う機会がありませんでした。家にあるパソコンは未成年者の為のフィルターがかかっていたのでインターネットとの繋がりもそこまで無かったのですが、携帯はフィルターを設定していなかったのでどんどんインターネットの世界にのめり込んでいきました。そしてまとめサイトの存在を知ってしまったのです。
まとめサイトは思春期兼反抗期の自分にはとても魅力的な世界でした。親が知らないような知識やネットスラング、アダルトなネタが豊富でどんどん没頭していきました。そこで『世界の反応』とでも言いましょうか、日本は世界にどのように見られているのかということをまとめた記事を発見しました。そこに書かれている日本は世界中から称賛され羨望される国だったわけです。
劣等感が強くなる思春期の人間にとってはまるで自分を褒められているような、とても甘美な言葉達が溢れているそのサイトをサーフィンしている中で、反日国の存在を知ってしまったのです。勿論私は激怒しました。こんな素晴らしい国を悪く言う奴等がいるなど許してはおけないと、そういった記事を読んでいき自分の中でネトウヨとしての自我が芽生えていきました。当時は周りの人間はバカで洗脳されているからと思っていたので、部活の仲間や友達にも話すことなく反日活動の内容を調べては怒り狂っていました(バカで洗脳されているのは私です)。
転機が訪れたのは高校生になってからです。新しくできた友達にまとめサイトで自分が面白いと思ったネタを話していると友人に言われました。
「それまとめのネタだよね」
その時、私に雷が落ちました。ようやく世界の真実を知っている自分と同じ領域にいる人に出逢えたと思いました(ただの厨二病です)。完全にイッていた私は(ふむふむ、どの程度のもんかチョイと試してやるかな)と思い、まずは軽いジャブをと、
「となりの○○○は死神だって知ってる?あと、オナ○ーって麻薬の100倍の中毒性があるんだって」
と言いました。というか言ってしまいました。その時の彼の顔は忘れることは出来ません。まるでキ○ガイでも見るような目で私にこう言ったのです。
「お前ネットの情報鵜呑みにしてんの?厨二病は卒業しとけ」
その日二度目の雷が落ちました。そして思ったんです、そう言えば俺が見てた情報って全部証拠みたいなの無かったなと。そこで私はネトウヨから目覚めることが出来たのです。ついでに厨二病も卒業しました。これが私がネトウヨになり、そしてネトウヨをやめた理由です。
もしこのエッセイを見ている人で
「報道機関は嘘ばかり!偏向や捏造し報道しない自由を行使している!それに比べてネットには真実がある(*`Д´)ノ!!!」
と思っている人はよく考えてみてください。まず、時間が限られているなかでどの情報を報道するか選択する時に、万人が納得する番組構成は不可能です。NHKを例にすると、NHKは報道内容について左翼右翼両方からあれを報道しろこれを報道しろと批判されています。そこを両方から批判されているからとんでもない報道機関だと考えるか、両方から批判されているということは中立性を確保しているととるかはその人次第ですが。
ネットについては捏造がかなり多いです。しかもネットはどれだけ自分に都合のいいように編集しようが自分の思うように記事を書こうが、クレームをいれられることもなければ、よっぽどのことがない限りスポンサーに降りられるといったペナルティはありません。
国士を名乗り真実の歴史を国民に教えると豪語した方の持ってきた情報のソースがWikipediaだといったこともあります。大学に進学するとわかりますが、WikipediaやYahoo!知恵袋は参考資料として不適切だと一番最初に教えられます。また、ネットで情報を集める時に自分にとって都合がいい記事ばかり選んでいることありませんか?そういった場合情報や思想が偏ってしまいます。気を付けてください。
ぶっちゃけ、ネットde真実をうたってる人って自分に都合のいい都市伝説を信じているようなものです。サザ○さんの最終回についての都市伝説を信じて(調べてみてください)テレビの最終回と違ったからってテレビに捏造だと言っているようなものです。
ネットde真実が麻疹のようなものだとタイトルで表現したのは、若いうちになっておくとその後情報の取り扱いに免疫が出来るが、歳をとってからかかると長引くことになるからです。若いときは中学生から高校生、さらに大学生もしくは社会人とステージが上がっていくなかで交遊関係がひろがるので、その多くの人間関係の中で必ずネットde真実に向き合うときがあるのです。
しかし、大人になり人間関係が固定化もしくは引きこもりで人間関係が希薄な人間はなかなか向き合うことが出来ずに重症化していくということです。それこそ弁護士に懲戒請求をだし裁判を起こされた段階でようやく気付くことになるかもしれません。
ただひとつ言っておきたいのはネットにも勿論真実はあるということです。とにかく一度は自分できちんと一次ソースを調べるなり勉強するなりしましょう。統計学と法律学は学ぶのをおすすめします。無知を武器に戦うとおおきなしっぺ返しをくらうかもしれないので気を付けてください。
最後に当時の自分に言いたいことは、愛国心によってまとめサイト漁ってる暇あったら勉強しろ。それが自分のためにも国のためにもなる。




