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スカーレットの森  作者: 結姫普慈子
第二章 外の世界
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47. 再会

 『セカイ』の中ははじめは暗闇だった。そこから一気に光が広がって行く。明るい光が眩しいほどの光がその中で充満すると深い霧のように辺りが見えなくなる。

 気が付いたら俺は教会のようなものの目の前にいた。地面は黄色い砂地で隣にはサクラがいた。

「おおう、サクラか。スカーレット先生はどこにいるんだ?」

「さあね、見当たらない」

「別々の場所に飛ばされたのか?」

「そうみたいだね、もしかしたらアンドー君と私は恋人同士だから二人とも同じ場所に飛ばされたのかもしれないね」

「じゃあ、先生を見つけないとな」とか言ってると教会から人が大勢出てきた。このセカイの住人なのだろうか。

「すいません、ここはどこですか?」とその中の一人に俺は聞く。

「ここかい?ここは『アダムとイヴの教会』だよ。中でお祈りするんだ」

「なるほど、やっぱり教会なんだな、なあサクラ」

「このセカイは何という名前なんですか?」とサクラが聞く。

「恋する星だよ」

「恋する星?」

「そうだよ、恋する星っていう名前の世界なんだ。イヴさまが作り上げたんだ。それから俺たちは生まれた。いや、元々イヴさまの中に住んでいたって言う方が正しいかな」

「つまりここはイヴのセカイ、『恋する星』だということね」とサクラが言う。

「そうみたいだな。先生を探そう」

「そうね、教えてくれてありがとうございます」とサクラが言って俺たちは先生を探すことになった。


 ここに入ってくる時も夜中で夕食はまだだったのでとりあえずご飯を食べることにする。

「大丈夫かしら、このセカイのお金持ってないんだけど」と言ってどこかの店に入る。店は木組で出来て白色のペンキで塗られていた。結構さびれている。

「すいません、お金がないんですけど、料理食べられますか?」と俺はそこの店員を呼んで聞いてみる。

「食べ物はこのセカイの恵み物だからなんでも食べていきな。このセカイはお金はないんだ、君は外のセカイから来た人かい?」

「そうです、じゃあ一番美味い料理をください」

「わかったよ、ちょっと待ってな」


「お姉ちゃん一人になっちゃって泣いてるかもね」とサクラが席につくと言う。

「スカーレット先生が泣くなんてこと何があってもないだろう」

「でも知らないセカイに一人っきりだし。心細いかもよ?」

「まあなあ」

「あぁあああああああ!お腹空いたー!!私、何も食べてないのよ!」その時店の出入り口から声が聞こえた。

 その声は店の中に入ってくる。その人物はなんとスカーレット先生だった。

「あら、あんた達こんなとこにいたの?さっきぶりね」

「ああ、良かった先生。三人集まりましたね」と俺は言った。

「お姉ちゃんは何頼む?」


 三人で料理を食べている。料理はピンク色のルーでシーフードがふんだんに使われたカレーのようだった。ほんのりバラの香りがしてスパイスが利いていて辛みが強く汗が出てくる。

「それでステファニーとイヴですけど、どこに行ったんですか?」俺は料理を食べながら言う。

「さぁね、これ美味いわね」

「おいしい、おいしい」サクラが言う。

「そういえば、このセカイから出るにはどうするんですか?」

「それも知らない。ステファニーとイヴに会うしかないでしょう」

「何も知らないのに、飛び込んだんですか?」

「そうよ・・・!文句ある?」

「ないです」俺はたくさん文句があったが黙っておくことにした。

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