38. どこに行ったのよあいつら~!!
「外の世界って言ったって、どこに行ってるの?あいつら」と先生が言う。俺たち三人は自分の荷物をまとめてから駐車場へ行っていた。
スカーレット先生は今度は赤い車に近寄る。
「今度はこの車だから、長旅用の車。さあ鍵を外したから荷物をトランクに入れちゃって」そう言って先生は赤い車のトランクを開けて中に荷物を入れる。俺とサクラも中に入れると、先生は運転席に、俺は助手席に、サクラは後部座席に乗った。
四人乗りの車であった。
「帰るときはステファニーとコンピュータちゃんも連れてるから後部座席はぎゅうぎゅうになるけど、いいでしょ?」
「ま、いっか」サクラはそう行った。そして車が出発する。
ゲートに着くとコンピュータは「スカーレット先生、アンドー、サクラ、行ってらっしゃい」と言った。
「補助電源で話してるんですか?」車がゲートを抜けながら俺はそう言った。
「そうよ」
外の世界に出た。
外の世界はやはりかんかん照りで先生は車のエアコンを入れる。
「あっちぃ、学園の中より暑いわね」
「そうっすね」
「お姉ちゃん長旅になるのよ」とサクラは言う。「まずはどこを探すの?」
「わかんないわよ、バカンスだと思えばいいんじゃない?」と先生は言い、「どこに行ったのよホントにあいつら~!!」と言った。
車の中ではエアコンのゴーゴーという音がしていた。
「この国の中をしらみつぶしに探してみるか。ステファニーの写真は持ってるから、それで探そう」
「OK了解」とサクラ言った。「でも夢の中でなら私、コンピュータの中に入れるかもしれない」
「あら、そう。じゃあサクラはコンピュータの夢の中を伝ってみて」
「わかった。じゃあ、一旦眠るね」と言ってサクラは後部座席で横になり寝息を立て始めた。俺はどこかその行為が超能力のように思えるのであった。




