36. プールにあるファーストフード店
俺とサクラとスカーレット先生でプールにあるファーストフード店に入り、ハンバーガーを食べていた。揚げてサクサクとしたたまねぎやポテトなんかも食べている。ドリンクは三人共ジンジャーエール。
「なんだかあっさりと私永遠に生きられるようになっちゃって、不思議だわ」とサクラ。
「俺は何もやってないのにな」
「でも安パイ君がいたおかげでコンピュータは次の段階に行ったのかもしれないよ」と先生。
「それってどういうことですか?」
「それはね、私達と安パイ君が本来は別の世界の人間だってことからなのよ」
「別の世界?」
「そう、別の世界。安パイ君は、この学園自体のバグなのよ」
「俺が・・・バグ?」
「うふふ、アンドー君、よくわからない顔してる」とサクラが笑う。サクラの口の周りはハンバーガーのケチャップが付いていた。
「サクラ口にケチャップ付いてるぞ」俺はそう言い、サクラの口元を紙のナフキンで拭いてやる。
「ありがとう、アンドー君。私自体も本当はコンピュータより高い存在なのだけれどね」口元が綺麗になったサクラは今度は揚げた玉ねぎを手にとって咥える。
「なんだ、サクラもそうなのか、俺たちはなにからなにまでおそろいなんだな」
「ちょっと違うけれどね。私はコンピュータの一つ上の存在で、アンドー君はバグ」
「完全なコンピュータがあるとするじゃない?それにバグを足してみて。全ての常識が壊れていくのよ。音を立てて」
「それでさっきの警報音が鳴ったんですね~」
「やっぱりアンドー君なにもわかってない」と言ってサクラは玉ねぎを飲みこむと笑う。次はプラスティくのコップにささったストローを吸っていく。じゅるじゅるーと音がする。「あ、ジンジャーエール終わっちゃった」
「それくらにしときなさい、サクラ。プールでおしっこされたらたまらないから」
「そんなことするわけないじゃない!小学生じゃあるまいし!」
「あら、プールでおしっこしないの?」
「スカーレット先生はするんですか?」と俺が聞く。
「いやね、しないわよ」先生は動揺していた。
そして俺たちは昼飯を食べ終えるとまたひと泳ぎしてそれから帰ることになった。
帰り際に俺は男子更衣室で熱いシャワーを浴びていると俺はこの学園のバグであることがなんとなく理解できた気がした。
なぜかというと俺はこの学園に突然現れ、ここの学園の問題を壊していく存在であったからだ。
シャンプーをしてから石鹸で体を洗ってしまうとシャワー室から出て自分の制服に着替えた。
それから外に出てサクラと先生を待つことにする。なんだか季節が夏のような気がした。昔やったテレビゲームを思い出す。
ノスタルジックな心地であった。




