21. 校内放送ライヴ会場Eve
「このライヴを校内放送しましょう」校長先生の孫の店員がそう言った。
「いいわよ!じゃんじゃん流しちゃって!」スカーレット先生がマイクを持ってそう言う。
「えー、これから学園一階のイヴコンビニにてライヴを開催中です。歌い手はスカーレット先生とサクラです、以上」店員はまたマイクを持ち出してそう言ってから、サクラの元へ行きそのマイクを手渡した。
マイクを渡されたサクラはかき氷を近くの椅子の上に置いてしまうと歌い出した。
サクラが高い音で、スカーレット先生は低い音で歌っていく。
「はい!次の曲は坂本真綾のカザミドリという曲です、カラオケ音源で歌は先ほど言った先生と生徒に歌ってもらいます」
「私達姉妹なの、よろしくね!」とスカーレット先生が言う。
本当に校内放送で流れているのか、徐々にイヴコンビニのここ一階に人が集まってきた。
二人の歌は本当に上手かった。ここが天国かと、錯覚するかのように。そういえば昨日サクラは夢の中でここはノアの箱舟だと言っていた気がした。二人の歌はセイレーンの歌声のように人を集める。
スカーレット先生は顔が興奮で赤くなっていて、サクラはサクラで瞳がぐるぐると羅線を描きながらくるくると周っていた。
二人とも完全にキマっていた。
やがて坂本真綾の曲が終わる。
「次の曲はビートルズのノルウェイの森です。これもカラオケ音源です」と言ってまた別の曲が流れていく。
それは英語の曲であった。二人はそれを英語で歌っていく。
二分程で終わる短い曲であった。
「最後の曲です!BUCK-TICKの夢魔-The Nightmareです!」と店員が言う。イヴコンビニのガラスの窓の向こう側に生徒達が100人位集まっているのが見えた。
最後の曲が始まった直後にスカーレット先生はピンク色のロングコートをボタンを次々と外していきそれを脱ぎ棄てて俺の方に投げてきた。コートは俺が持っていたかき氷の上に着地する。
スカーレット先生は下着姿になってしまった。片方の手でマイクを握り締めてもう片方の手で体の後ろへ前へと振って行きながら歌っていく。
俺はそのスカーレット先生の身体にに抱きついてしまった。先生はにやにやと笑いながら歌い、そしてそれを終えるとそそくさとコートが床にある場所行きそれを着る。
「安パイ君どうしたの?いつもは脱がないんだけど、生徒の前で初めて脱いじゃった。つい興奮しちゃって」
「なんか先生にとても抱きつきたくて・・・」
「しかたないなあ。今度ベッドに呼んであげる。いっぱいやろうね」
「いいんすか?」
「嘘よ」
「先生が嘘つくなんてサイテーです!」俺は激怒した。先生はコートのボタンをとめていく。そのコートはもう汗でびしょびしょでピンク色から暗いピンク色へ変わっていた。
「先生でも嘘をつくものなのよ。これも教師の教え、覚えておいて」
「お姉ちゃんもしかして露出狂?」
「違うわよ!失礼しちゃうわ!サービスよ!サービス!」
「それを露出狂って言うんだけど、私までまきこまないでよねー」
「あら、サクラも脱ぎたかったの?」
「そんなわけないじゃない!」
「安パイ君には裸見られちゃったから十分じゃない?」
「あ、そうだ、写真立てを買いに写真屋さん行かなくっちゃ。お姉ちゃんもう帰るの?」
「そうね、眠気さめたけど、下着にコートじゃ暑いから一旦帰るわ」
「じゃあねー、アンドー君行こうっか」と言ってサクラは俺の手を引いてコンビニから出て行った。
「安パイ君。私の裸の写真も今度あげるよ。でかいポスターのやつ。直ぐ作れるから。どんな格好がいい?」
「もう行っちゃおー、アンドー君。お姉ちゃんは無視して」
そして俺とサクラはスカーレット先生から別れ、写真屋さんに向かうことになった。




