18. 素敵アイスクリーム革命
「じゃあ、コンビニ行こうっか。イヴコンビニ、略して」とサクラが言って。
「イヴコン」とスカーレット先生が言う。
「コンビニってなんだ?」どうにも俺はこの学園の仕組みがわかっていなかった。
「24時間、365日営業の小さなお店のことだよ、アンドー君。校長先生の子供のマシンがアルバイトしてるの」
「お店のことなのか、アイスクリーム屋さんなのか?」
「アイスクリーム屋さんっていうか、なんでも屋ね」と先生。先生は汗がだらだらと流れて、着ているピンクのコートの襟元が汗で濡れていた。
「ふむふむ、なんでも屋か」
「アルコールアイスクリームでも食べようかな、私は」と言ってさっさと先生は先に行ってしまう。
「私はマリファナアイスクリームにしようっと」とサクラは言う。
「マリファナ?」俺がサクラにそう聞く。
「コンピュータで栽培されたハーブのことよ。それを食べると気持ちが高まるの。アンドー君もそれにしたら。他にはヘロインとかコカインとかもあるけど、初心者にお勧めなのはタバコアイスクリームとかマリファナアイスクリームね」とサクラが言う。
「それじゃあ、俺もサクラのと同じのにしようかな」
「ミックスソフトにしたらどう?ハーブとアルコールを混ぜたやつ」とスカーレット先生が言った。
「ミクスチャーソフトね。ロックンロールなやつ、お姉ちゃんが学生時代によく食べてたんでしょ?」
「そうね、音楽はロックが私好きだから」と言って先生は妖艶に微笑んだ。「ダンスも結構上手かったでしょ?安パイ君」俺は先生が今朝、裸で踊り狂っていたのを思い出す。
「ぽよんぽよんしてましたね」
「おっぱい?」
「団子が」
「ダンシングおっぱいね」
そんなことを言ってるとイヴコンビニと呼ばれる場所に到着した。Eという文字が大きく赤色の発光ダイオードで発色され、その右下に小さくveと緑色で書かれている。クリスマスカラーだった。
中に入ると店内は涼しく天井にはリンゴ飴のような風鈴がシャンデリアの飾りで天井からくっついていてゆっくりと円を描き、周っていた。くるくるとするそれは店内に清涼感を与えていた。
「あなた、校長先生のお孫さんよね?」とスカーレット先生がカウンターに近付き言う。スカーレット先生は暑かった外から涼しい室内に入ると落ち着いたのか、鼻息がすーすーと聞こえるように出していた。
「そうです、校長の孫です」その店員は小学生ぐらいの風貌のアニメ顔に180cm程の身長でアンバランスさを感じさせる身体をしていた。深いブルーのドットのワンピースを着ている。
「そのワンピース良いわね。えっとアルコールアイスクリーム一つと、マリファナアイスクリームを一つ、それにアンドー君はなんだっけ?」
「ハーブとアルコールをミックスしたやつです」
「それを一つちょうだい」
「かしこまりました。今作りますね」とその小学生くらいの少女は言って、機械へと近づきボタンを押す、三つコーンが空中に着地してその上に冷たそうなクリームが羅線模様を描きのせられていった。
直ぐにそれは出来て手渡される。
「暑いからこの中で食べちゃおうか」と先生は言った。
「お姉ちゃんそのアイスクリーム、アルコール度数いくつ?」
「ん?40度だったかな。どう?アンドー君、味は」
「なんかへろへろしてきました。なんか宇宙を感じます」俺はそのアイスクリームと呼ばれるものを舌でなめならが言った。ツーンとする匂いとハーブの落ち着く香りが混ざり合っていた。
「マリファナはね、ロック音楽と相性良いのよ。今度一緒に踊ってみる?」
「いいですね~」俺はへろへろのまま言った。




