13. 忘れていた下着
俺は脱衣所の戸を閉めるとサクラに貸してもらったパジャマを脱ぐ。それは俺の寝汗で体と張り付いていて脱ぐときにひっぱると少し伸びた。それをポンッと脱いでしまう。
お風呂場の中に入り、シャワーの蛇口をひねる。あたたかいお湯が出てきた。お湯を全身に浴びていると昨日の『生まれ変わり』のことを思い出す。
今度は眠くならない。シャワーのお湯を際限なく出させたまま、固形の石鹸を泡立てて体を洗っていく。
俺の新しい身体についている汗がするすると落ちていく気がした。
次に頭をシャンプーで洗ってしまうと俺はお風呂場から出た。
「参ったな、下着を忘れてた」俺は脱衣場でそうつぶやいた。
「何か言った?アンドー君」
「サクラ聞こえたのか?」
「うん、何か問題でも?」
「下着を昨日の分しか持ってないんだ」
「待ってて自動販売機で下着ならタダで配ってるから買ってくるよ。カードキー借りるね」
「ああ、ありがとうサクラ」
サクラが扉を開き部屋を出ていく音が聞こえた。
俺は頭を拭いてから体を拭いてしまう。脱衣場にはコンセントにつながれたドライヤーがあったのでそれで頭を乾かすことにする。
スイッチを入れるとゴーと音が出てドライヤーから風が吹く。それを頭に当てて髪の毛と頭を軽く指先でなぞりながら頭を乾かしていく。
サクラが戻ってきたようで扉を開く音が聞こえた。「帰ったよー、アンドー君。脱衣場の中入るね」
「ちょっと待った、ここに入るのか!?」
「そうだよー」
「俺は裸だぞ!?」
「そんなの気にしないで、タオルで隠せばいいでしょ?」しかしサクラは俺が体をタオルで隠す前に脱衣場の中に入ってきてしまった。「これパンツだから」と言って俺に手渡しでパンツを渡してくる。「アンドー君綺麗な体だね」
それからサクラは何事もなかったかのように脱衣場から出ていき、その戸を閉めた。
俺はフラッシュバックで顔が赤くなった。
サクラに裸を見られてしまった。パンツを履いている時もとても恥ずかしい気持ちで、それに制服も着ていく。
着替え終えたところで俺は脱衣場の外に出た。
「じゃあ、スカーレット先生のところに行こうか。私と先生の部屋は120階だよ」
「あ・・・ああ、サクラについていく」
「任せて!」
そうしてサクラと俺は部屋を出て行った。




