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東京ゲーム  作者: 三隈来夢
2/5

第一話 

日が真上に傾いたころ。


俺の睡眠を妨害するものなんてなく、自然と目が覚めてむくりと起き上がった。


スマホを起動させて今日は月曜日の12時を超えたころだとわかった。


昨日も3時ごろにベットに入った。


いつもそんな生活だ。


普通の高校生はとっくに学校にいるところだろう。


一年以上この生活をしている俺には関係ない話だけど。


部屋のドアを開けるといつものようにご飯が置いてあった。


ずっとこんな感じだ。


母親は思春期の息子への接し方がわからないのか数か月たったころから何も言わなくなった。


父親はすべて母親に任せて自分は関係ないという最低な奴だ。


ご飯をとって部屋に戻る。


この部屋は必要なものしか置いてない。


ベットとテレビ、パソコン、ゲーム。


机は物置と化している。


俺はここで一日中ゲームをして過ごしている。


オンラインで外の人ともつながっている。


俺は昼ご飯へと作られてあったおにぎりを食べながらパソコンを開こうとしたところで違和感に気付いた。


机の上に見慣れない真っ黒の箱が置いてあった。


普段から汚いから気付くのが遅れた。


恐る恐る触るとひやりとした感触が指から伝わった。


なんだこれは。


昨日まではなかった・・・はず。


はっきりとした記憶がない。


なんかのゲームのパッケージか。


そう結論づけて、定位置、テレビの前に座った。


いや、さすがに着替えなきゃいけないか。

                                                

洋服をもって、一階に降りる。


リビングに降りるときに母親の視線を感じたけど気にしないふりをした。


そんな俺に何も言わない。


洗面所に行き服を着替える。


ちらっと見えた鏡に不思議なものが見えた。


「なんだこれ」


首に不思議な首輪のようなものがついていた。


鏡を見ながらそっと触れてみる。


さっきの箱のように冷たい感触が指を伝う。


なぜか不気味なものを感じた。


急いで母親にばれないように自分の部屋に戻る。


これはなんだ。


さっきも思ったことをまた考えてみる。


相談する相手なんていない。


高校はつまらなくていかなくなった。


ゲームは面白い。


一日中やってたって何も言われない。


ゲームは俺に何もしない。


はぁ・・・


そんなこと思ったってなんにもならないな。


気にせずゲームに集中しようとゲームを見るけど気が散る。


「くそっ」


また寝てしまおうかとベットに横になる。


そんな時だった。


『みなさんこんにちは。これからテストを始めます。』


あの不気味なゲームが始まったのは。



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