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第3話
ずぶ濡れのまま家に帰った。
「モナー?」
「……」
反応がない
「そのまえに風呂か」
気づけば体は冷え切っていた
濡れた服を洗濯機に放り込んでシャワーを浴びる
いつもよりも少し熱めの設定温度
頭からお湯をかけながしながら今日の事を思い出した。
なぜあんなに感情的になってしまったのだろう。
恋愛への感情はとうの昔に消し去ったはずなのに…
小学六年生の時に恋愛への気持ちが湧いた。
好きな女の子がいたのだ。
俺は勉強ができるわけでも運動ができるわけでもない。
ましてや顔がいいわけでもない。
思い切りだけはよく、告白したがやはり振られた。
しかし俺は努力をしようと思った。
人一倍勉強をし人一倍走り込みや筋トレをして、中学三年時には人並み以上の学力と運動能力をてにいれていた。
そして高校に入学。
そこでも努力を重ね、成績はクラスで一番。
バスケ部に所属し、スーパールーキーとして活躍もした。
俺の高校生活は何一つ抜け目がなかった。
容姿以外は。