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神殺しの王となる。  作者: 唐松あせび
二章 東ベストロジア戦争
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六話 選挙

 それから一日弱が経過して、9月12日になりました。クラリスは帰ってこなかったことにより、いよいよ領主代理選挙は現実味を帯びてきました。

 なので、ついにアーキュリー陣営からトラレルが選挙に出馬しました。そして、港街陣営からは聞くところによると、アーキュリー=ギ・ラーク教会の女司祭、アルエルが立候補したそうです。

 ツヅルはこれを聞いた時に納得しました。確かに、宗教都市バルミザの教皇ゼルヴィスがいるのですから、出馬するのはギ・ラーク教絡みの人間の方が操作しやすいでしょう。

 街が騒々しくなったので、仲間になるべく外に出ないようにとツヅルは忠告しました。

 彼自身もあまり外に出たくなかったのですが、ナービに呼ばれてギルドに赴くことになりました。

 また、革命の時のようにギルド長室に入り浸ることになるのか、と何ともいえない感慨を得ましたが、起こってしまったことは仕方がありません。

 もやもやといた気持ちを抱きながら、ギルドに赴き、階段を登り部屋に入ります。

 そこには、ナービとトラレル、後は腕に包帯を巻いた元モハナト遠征部隊参謀長であるカルワナともう1人、トラレルと同じくすんだ金髪を持つ大柄の男がいました。

 聞くところによると、彼はトラレルの父、つまりはブルーノ商会の会長だそうです。



(確か名前は……、ラミロス・ブルーノだったか)

「久しぶりね、ツヅルくん」


 ツヅルがギルド長室に入ると、部屋の中央にあるソファーに座り込んだカルワナは彼がここに来るのがさも当然かのような反応をしました。扉付近の壁にもたれかかったトラレルは無言でこちらを見てきます。

 それらの視線を無視して、扉の二歩程歩いたところに立ちます。

 

「で、何故私を? 今選挙で忙しい、というのはご存知でしょう?」


 人数が整ったと見るやいなや、その商人とは思えないほどに大柄な男、ラミロスはナービに視線を投げ掛けました。


「すいません。実はどうしても、この会議で話し合いたいことがありまして」

「話し合いたいこと?」

「ええ」


 ナービは話しにくいのか、一拍置きます。


「アーキュリー伯爵が生きているかもしれないのです」


 その言葉はツヅルたちを話に引き込むには十分なものでした。


「ほう……。つまり、ラガイス殿――ナービの姓です――はアーキュリー伯爵が自分の地位を剥奪されるのもお構いなしにどこかでこそこそと隠れている、とおっしゃるのですか?」


 ラミロスは短く切り揃えてある髭を撫でながら、言います。確かにクラリスが無傷のまま生きていると仮定した場合、それはつまり彼女が街の領主という地位を捨てたことにほかなりません。

 (ある)いはこう考えてもいいでしょう。

 クラリスは自分であの爆破事件を起こし、自分を死んだように思わせた、と。


「それは実に考えにくい。確かに中立を気取れば、現在の東ベストロジアの主に活動している二大勢力の争い、我々がいうところの東ベストロジア戦争には巻き込まれないでしょう。しかし、こんな行動を行って、貴族社会にまた受け入れてもらえると、そして民衆に許してもらえると思うほど、伯爵は甘い人間ではないはずだ」


 ラミロスは一気に自分の考えを語りきりました。さすが商会の会長というだけあって、利益を重きに置いた考えです。

 ここで、ツヅルはとあることを思いつきました。

 彼もクラリスがまさかそんな自殺行為を行う人間ではないと信じています。ならば、もしこの事件が彼女の自作自演であった場合、考えられる意図は一つしかありません。


「……戦争を起こすため?」

「……冗談っすよね、ツヅルくん?」


 思わずボソッと口から出てしまったツヅルの言葉に、一番近くにいたトラレルは少し動揺を見せました。

 もし、この選挙でトラレルが勝てば、戦争が起こるかもしれません。アルノ公爵がどんな人物かは知りませんが、アーキュリーという金の果実をみすみす手放すような者ではないでしょう。じゃなければ、たくさんの商人や貴族が集まってくる港街の領主となれるはずがありません。

 戦争には人、金、物資。様々なものが浪費されます。

 アルノ公爵はあくまで金しか消費しない選挙で勝って、アーキュリーを手に入れるつもりですが、負けた場合の最終手段として戦争の準備は当然しているでしょう。

 彼には宗教都市の教皇と「聖女惨殺」の罪という口実があるのですから。

 ツヅルは聖女惨殺の件以外の推測を語りました。


「そんなの……、八方塞がりじゃない……!」


 今まで、ずっと聞いていただけのカルワナはそれを聞いて、震えました。

 トラレルの「もう包囲されているかも」という予感は的中していたのです。

 選挙に出ないなんていうのは以てのほか。しかし、勝っても負けてもアーキュリーを奪われる結果は変わらないのです。

 ですが、あの爆破事件がクラリスの自作自演だとしたら、まだ可能性は見えてきます。

 

「もしかしたら、アーキュリー伯爵はこの危機を察して爆破をしたのかもしれない、だと?」

「そうです」


 どうやら、偶然にも今日の議題はツヅルの語ったそれだったようで、ナービは肯定しました。


「今、私たちがそれを想像することはできません。ともかく、厳重なアーキュリー邸に忍び込んで部屋一つを木っ端微塵にできるほどの爆弾を仕掛けられるのは屋敷の人間だと考えるのが妥当でしょう」

「……あなたはそれをあたしたちに話して、何をさせたいんすか?」


 驚いている父とは裏腹に冷静なトラレルは、すぐに自分たちをここに呼んだ彼の意図を探りました。


「……アーキュリー伯爵を秘密裏に探してほしいんです」

「選挙でうちはかつかつ(・・・・)なんスよ。そんなことはとてもできそうにないっす」

「……そうですか」


 ナービは思ったよりもすぐに諦めます。

 何だか茶番を見せられた様な気分にツヅルは陥りました。


「用件はそれだけっすか」

「ええ。わざわざありがとうございました」


 なんと驚くべきことにここに呼んだのはクラリス陰謀論を語りたかったためのようです。ツヅルは何だかやるせない気持ちになりました。


「あ、そうだ。えーと、ツヅル、だったか」


 じゃあ、もう帰らせてもらうっす、とトラレルが淡々と述べると、彼女の父ラミロスは大柄な体で勢いをつけて椅子から立ち上がると、声を掛けてきました。


「なんですか?」

「まだ若いというのに、さっきの推理は見事だった。さすがはモハナト革命での影の功績者だ」


 彼は軽く賞賛を浴びせた後、声を小さくして、


「君にしか話せないことがあるんだ。後でブルーノ商会にまで来てほしい」


とツヅルに告げました。彼はその意図を測りかねました。

 普通に考えて、大の大人が11歳の少年に語る秘密事項などないはずです。まぁ、ツヅルは異世界から来たので特別といえばそうなのですが、ラミロスがそれを知っているはずもありません。

 ですが、


「分かりました」


 クラリスから、アーキュリーを助けてほしいと頼まれたのです。この際、肩まで浸かるのも悪くはないでしょう。そう思って、ツヅルは頷きました。

 



 しかし、ラミロスの意図よりも気になることがありました。ナービが本当にこれだけのために4人もメンバーを集めたのかということです。

 ツヅルはどうしても彼に聞きたかったので、皆が出ていくまでギルド長室に残りました。


「ん? 帰らないの……って、ああそういうことか」


 ナービは未だに椅子で黙りこくっている彼を見て、納得したように微笑みました。


「もっと上手い言い訳があればよかったんだけどね、なにせ時間がなかったから」

「じゃあ、あの理由は真実ではない、と」

「うん。そうだよ。もっと別の(・・)ところに……、でもこの様子だと外れみたいだ。……あ、ごめん。今日はウロミス教会に行かないといけないんだ。また今度でいいかい?」


 そんな風にして押し切られ、今度こそツヅルはギルド長室から出ました。




「あ、ツヅルさーん」


 いつも脳天気な受付嬢アールナは二階から降りてきたツヅルを見ると、眠たくなるような声と共に手招きをしてきました。

 

(そういえば、この人も今回の件には関わっているのだろうか)


 モハナト革命のときには何故か――まぁ、他人から見ればツヅルにも「何故」なのでしょうが――アールナはモハナト革命隊の一員でした。彼は猛烈に気になったので遠回しに聞くと、


「はいー」

 

と簡潔な回答を囁いてくれました。理由を尋ねて良いものかと迷いましたが、結局やめました。


「それで、どうしたんですか?」

「お手紙ですー。……あのー、そろそろギルドを介しての文通は自重してほしい、と他の受付の人に言われたのでー」


 メリアロンド家の子女、ルナマリアからの手紙らしいです。苦情に対しては、苦笑を浮かべ、素直に頷くだけにしておきました。

 例の如く、ペンを少年から借りました。ツヅルから毎回ペンを貸しているその少年は調子に乗ってペン貸しという新たな商売を始めたそうで、多種多様の羽ペンを引っさげていましたが、業績は芳しくないようです。

 まぁ、数百年前の紙とインクの価値が高かった頃ならともかく、製紙技術や製造技術が発展している現代でそれは時代錯誤にも甚だしいでしょう。

 ともかく、ツヅルは手紙を開きました。


『ツヅル様は私と同い年だというのに人生経験が豊富だということが伝わって来ます。興味が湧いてきました。

 そういえば、最近街が騒がしい気がします。お父様は毎朝慌ただしく準備をして、どこかに行ってしまいますし、ハルミリの領主であるハルミリ公爵も最近は良く家を開けていると知り合いの貴族夫人から聞きました。

 そこで、私はお父様と召使との話を盗み聞きしようと思いました。バレないことを最優先として動いていたので、残念ながらそこまでの成果は得られませんでしたが、しかし幾つか分かったことがあります。

 なんと東ベストロジア戦争という恐ろしい単語が聞こえたのです! 私が何を知っているというわけでもありませんが、その言葉が東ベストロジア全土を股に掛けた戦争だと理解できないほどではありません。

 まさか、ハルミリのような平和な街が舞台になるとは思えません。しかし、断言できないのもまた事実でしょう。それはアーキュリーも例外ではないので、どうかお気を付けを。

 ……すみません。少し話がズレました。本題はもっと別にあるのです。

 2つほど前の手紙で私が自分の将来を案じていると述べたと思います。だから、聞かせてほしいのですが、ツヅル様は自分の人生をどのように計画していますか? ずっと、「アーキュリーにいる」でも、「放浪の旅に出る」でも、どんなことでも構いません。是非お願いします』

 

 ツヅルは少し悩みました。最後の質問のこともそうですが、ハルミリが今回の騒動で揺れているらしいのです。それが彼には気に掛かりました。

 クラリスのことが書かれていないということはこれを書いたのは9月10日以前でしょう。まぁ、ハルミリの動揺はアーキュリーのすぐ近くにあるからでしょう。そう大した理由があるとも思えません。


(将来、か)


 二度目の人生を送っているツヅルにとって、その言葉は何だか遠いところにあるように感じられました。

 とりあえず、志していることといえば騎士学校に入ることでしょうか。嘘をつく理由もなかったので、彼はそれを書きました。




 今日はすることもないし、早速ブルーノ商会に向かおう。冒険者ギルドを出たツヅルはそう思うと、歩き出しました。

 その商会には一度も行ったことはありませんが、この街には一年以上も住んでいるのです。大体の地理は把握していました。

 中央区の端の方に周りの売店よりも一、いえ二回りほどは大きな店を構えているブルーノ商会はもう午後だというのに凄まじい活気で溢れていました。

 その常に開かれている、鉄で縁取りされた大きな扉から入ってみると、朝のギルドには及ばないでしょうが、それでも行商人で溢れかえっており、凄まじい量の商売の話が耳になだれ込んで来ました。

 冒険者が依頼選びや魔物討伐に必死になるように、商人は商品を売るときと買うときに最も真剣な表情を見せます。

 何とか売却値を上げてもらおうと、恐ろしい形相でディーラーに訴えている商人もいます。

 しかし、唾を飛ばされているディーラーは微笑みを崩さずに断固として売却値を引き上げようとはしませんでした。

 一階は左右に仕切りで覆われた「商売場」があり、中央に数十人が一気に通れるような大きな道があります。その中央の道をまっすぐ進むと受付があるのです。

 また、商会の外には荷馬車がないと運べない荷物を取り扱う、また別の受付があります。

 いつまでも見つめているわけにも行かなかったので、ツヅルは最奥にある受付にまで行き、自分の名前を伝えました。

 それを聞いた受付の綺麗な革製の服を着こなしている男性は、「3階の会長室にて、ブルーノ会長がお待ちしております」と階段の方に手を向けました。

 そんな客人扱いされても、と思いながらも、ツヅルは一階の人口に比べて通る人の少ない階段を登り始めました。

 時折、「何故、こんなみすぼらしい格好の少年がここに?」とでも言いたげな、訝しんでいる表情で見つめてくる商人もいましたが、彼は無視しました。

 といっても、彼の服装はあくまで大商人から見たらみすぼらしいだけで、前世での生活も相まって綺麗好きな彼は決して不衛生というわけではありません。

 

(しかし、ブルーノ会長はなんで僕を呼んだのだろうか?)


 まぁ、ツヅルはそんなことには無関心でした。今ある謎を考えるほうが重要なのです。

 確かに彼は一応アーキュリー陣営には属しているものの、例えばナービだったら冒険者ギルド、トラレルだったらブルーノ商会、と動きが制限されるしがらみ(・・・・)がないので、動かしやすい人間ではあるでしょう。

 ですが、それだけの理由でわざわざ自分の部屋にまで招待するでしょうか。


(まぁ、もう来てしまったんだ。今考えても仕方ないか)


 全くおかしな立場に立ってしまったな、と半ば自嘲のような笑みを浮かべたツヅルは歩みを進めました。

 段々と登っていくと、やがて3階に着きました。まず、上品な椅子が沢山置いておるエントランスホールが見え、そこには示し合わせたかのように宝石を身に纏った大商人たちが雑談にふけっていました。

 また、どうやらこの階は他人に聞かれてはまずいような大きな商談を取り扱う階らしく、エントランスの奥まで行き、左右に曲がると厚い木の扉によって閉ざされた部屋が連なっていました。

 

「おお、来たっすね」


 会長室とはどこだろうか、と思っていると、この数日間で大分聞き慣れた声がツヅルの背後から響きました。振り向いてみると、案の定トラレルでした。


「案内を頼まれたんっす」

「いいんですか? 次期領主候補がそんなことしてて」

「その候補(・・)には悪意を感じないこともないっすけど……。まぁ、選挙反対派のアーキュリー伯爵信者がうるさいっすからね。まだ大々的に動くわけにはいかないんスよ」


 そういうものなのか、と納得すると、歩き出したトラレルに着いていきます。


「そういえば、ネリーちゃんは元気にしているんすか?」

「はい。特に異常もなく、すくすくと」

「そうっすか」


 世間話に花を咲かせようとしたのでしょうか。トラレルは微笑みながら聞いてきましたが、残念なことに話は長く続きませんでした。


「全く父にも困ったものっすね。こんな大事なときにツヅル君みたいな――気を悪くしたら、すまないっすけど――部外者を呼び込むなんて」

「いえ、僕も先程同じことを考えていたので」

「それはよかったっす。まぁ、それでも東ベストロジアで一二を争う大商人だって言うんすから分からないものっすね」


 トラレルはどこか遠くを見るような眼差しで言いました。


「他に大きな商会っていったら――」

「ドラント=ヴァルーユ商会っすね。港街サーヴに本拠地を置いているんすよ。……実は父は昔あの商会に勤めていたんすよ」

「えっ、そうなんですか?」


 思ったよりも、それは衝撃的な事実だったのでツヅルは驚きます。


「そうっす。あたしも初めて聞いた時は驚いたんスけど、父は港街生まれで魔法を用いて様々なものを作る『魔法技巧』が得意だったから、それを買われて15歳から数年前まで、商会の開祖バグラオン・ドラントとクミナー・ヴァルーユの元で働いていたそうなんすよ」


 港街じゃ魔法随一って呼ばれていたみたいっすよ、とトラレルは自分のことを自慢するように言いました。


「でも、独立してこの商会を創ったと」

「独立っすか……。確かにそういえば聞こえはいいかもしれないっすけど、実質追放っすね。ドラント=ヴァルーユ商会の現在の会長で、当時は父のライバルだったリゴグ・ザヴァラントに嵌められて、ドラントから『あんな商売に手を出すなんて!』と破門を言い渡されたようっす」


 そこから父、ラミロス・ブルーノはいつかリゴグに復讐するのを夢見て、モハナトで手を出した武器の商売で一山当て、借金を返済し、ブルーノ商会を立てたようです。

 やはり、大商会を1代で創れるような偉人には壮絶な過去があるのだな、とツヅルは感心しました。


「ところで、なんであたしが勝ちの薄い当主代理選挙に手を出したか分かるっすか?」


 数秒間考えました。


「ドラント=ヴァルーユ商会が関係しているから?」

「……凄いっすね。まさか、分かるとは思わなかったっす。……そうっす。今回、ドラント=ヴァルーユ商会はアルノ公爵に資金援助をしているそうなんすよ。だから、今までリゴグ会長憎しで商売をしていた父は『この選挙はリゴグの挑戦状だ!』とかなんとか言って」


 あたしとしては手を引いてほしいんすけどね、とトラレルは儚げに呟きました。

 父を尊敬しているからこそ、危ないことには手を出してほしくない、という気持ちがひしひしと伝わってきます。


「副会長!」


 しばらく、2人で歩いていると、いつかの依頼で同席した背の低い獣人族猫科の眼鏡秘書、ナリスが横に男性を引き連れている場面に遭遇しました。

 その眠たげにしてる碧眼を持つ男性とナリスはこちらに向かってきました。ツヅルはすぐに、その男性が「馬鹿阿呆鈍間寝坊助」と以前トラレルが愚痴をこぼしていたもう一人の秘書だと察しました。


「おお、ナリス。……というか、カーヴァリンやっと起きたんすか! いい加減クビにするっすよ!」

「すいません……」


 彼はカーヴァリンという名前のようです。平均的な女性よりは少し高いトラレルとほぼ同じ背丈で、金髪碧眼で穏やかそうな面持ちが特徴的な男性でした。容姿から年齢を読み取るならば、20代前半というところでしょう。


「ほんと、全くもうにゃ!」


 ナリスは黒縁のメガネの位置を指で調整しながら、高い声で叫びました。

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