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「本日をもって、キャサリーン・スカルとの婚約を破棄し、セリシア・ランドレ男爵令嬢との婚約を発表する!」



 そう声高々に宣言したのはこの国の第二王子のルバック・シシリー王子である。この王子はぽんこ…ば…まあ、第一王子より頭の出来が少し悪いのだがここまでとは思わなかった。常日頃から思っていたけれどネジが足りないんじゃなかろうか。


「ぶふっ…」



 ………?どこからか笑い声が聞こえたが、バカ王子のことだろう。


「……いいでしょう。婚約破棄は受け入れますわ。ただし、このことは王子自ら陛下に伝えてくださいましね?……私はここで失礼いたします。」



 キャサリーン様はそういい残しこの会場を後にした。


 ………あ、婚約破棄されたのは私ではない。私はしがない転生した侯爵令嬢である。便利な世の中に住んでいたのにトラ転したら不便な世界でした!ってな!!!


 本当に不便である。テレビもねぇ!電話もねぇ!色んなものがねぇ!無い無いづくしである。恵まれていたのか現代……


 交通手段も当然ながら車は無いわけで……馬車なのだが揺れる度に少しお尻が痛くなるのだ。辛い………



 そう物事に耽っていると、第二王子は宣言したことに満足したのか男爵令嬢とイチャコラしながら帰って行った。


 主役もいなくなりざわめき出すが、このまま帰るのももったいないので机に並べられている豪華な食べ物を食べて帰ろう。


 ローストビーフにカプレーゼ等々食欲をそそる食べ物がいっぱいである。


「んふふふふ……来たかいがあるわね。」


 あれもこれもとお皿に取りもぐもぐと食べていく。はしたないと普段は言われるが、今は誰も見やしない。第二王子のいざこざがあるからね。今のうちよ今のうち。ちまちま食べるのはあまり好きではないのよね。どどーんと食べたい年頃なのだ。



  

 

誤字脱字はあるかもしれませんね……

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