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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

コロンさま主催『たまご祭り』参加作品

∞の卵をひとつ


 ウロボロスが遂に脱皮するらしい


 その時に

 

 別の宇宙の向こうの


 無限世界はいちど 途切れる


 脱皮の終わったウロボロスは


 卵を生み付けに来るために


 僕らの世界に現れるんだ


 ああその度に


 あの尻尾のさきを


 切り落としてきた


 これまでに脱皮の瞬間に出会って


 戦ってきた 勇者たち


 三人の 勇者たち


 僕らは彼らに続くんだ


 そして忘れてはいけない


 ウロボロスの卵を


 1つだけ生かして


 僕らの手にきちんと残すことを


 別の宇宙の神話のように


 ヤマタノオロチの首を落としていく


 荒ぶる彼の男神のように


 僕らは勇猛に賢く


 えいえんを、無限を、引き裂き


 しかし1つだけ卵をとって


 生かしておいて


 それから何処か遠い


 僕らが知るよしもない


 隔たれた宇宙へ


 卵をほおりださなけりゃ


 いけない


 ウロボロスは、無限や、夢幻は


 何処か知らない遠いところで


 やっぱり生かしておいておかなければ


 創造するものたち


 想像するものたちが


 困り果てるだろうから


 だから僕らは勇猛に賢く


 ウロボロスを討ち果たし


 1つだけ卵をとり


 僕たちが知るよしもない


 別の宇宙へ ほおりださなけりゃ


 いけない


 勇者たちに続くんだ


 ほら、もう


 ウロボロスの首と尻尾が


 同時に見えてくるぞ


 ∞の世界が 僕らのところへ


 やってくる


 けれどもウロボロスは脱皮するために


 必ず必ずあの咥えている


 尻尾のさきを放すんだ


 矛盾が始まるチャンスのときだ


 ほらもう僕らは


 勇者になる他にみちはない


 無限大が降りてくる


 僕らの世界に危機が迫る


 だけれども


 ウロボロスは脱皮しかけている


 もう咥えている尻尾のさきを


 はなす はなすぞ


 今だ勇猛で賢い勇者たち


 あの矛盾を見逃さず


 討って 腹から卵を出すんだ!


 別の宇宙の神話のように


 その腹からは 神器が出てくる


 卵、玉子だ、珠子をとるぞ


 さあ いこう


 先ずは


 ウロボロスがはなした


 尻尾のさきを


 切り落としに


 かからなきゃいけない!


 

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― 新着の感想 ―
詩の中に壮大な世界観がぎゅっと詰め込まれていて、ドキドキしました。 そして創作者への配慮……!(`・ω・´) 大冒険の香りというものがこの宇宙のどこかに隠れていると思うと、楽しいですね。 勇者さんたち…
なんか凄ーえ壮大な詩。 過去、現在、未来が折り重なっているような不思議を感じさせられました。 カッコいいなと思わさせられる作品を、ありがとうございます。
考えてみますと、ウロボロスもヤマタノオロチも蛇なのですよね。 そして蛇ならば卵生という事にもなるのですか。 産卵も脱皮も凄そうです。
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