∞の卵をひとつ
ウロボロスが遂に脱皮するらしい
その時に
別の宇宙の向こうの
無限世界はいちど 途切れる
脱皮の終わったウロボロスは
卵を生み付けに来るために
僕らの世界に現れるんだ
ああその度に
あの尻尾のさきを
切り落としてきた
これまでに脱皮の瞬間に出会って
戦ってきた 勇者たち
三人の 勇者たち
僕らは彼らに続くんだ
そして忘れてはいけない
ウロボロスの卵を
1つだけ生かして
僕らの手にきちんと残すことを
別の宇宙の神話のように
ヤマタノオロチの首を落としていく
荒ぶる彼の男神のように
僕らは勇猛に賢く
えいえんを、無限を、引き裂き
しかし1つだけ卵をとって
生かしておいて
それから何処か遠い
僕らが知るよしもない
隔たれた宇宙へ
卵をほおりださなけりゃ
いけない
ウロボロスは、無限や、夢幻は
何処か知らない遠いところで
やっぱり生かしておいておかなければ
創造するものたち
想像するものたちが
困り果てるだろうから
だから僕らは勇猛に賢く
ウロボロスを討ち果たし
1つだけ卵をとり
僕たちが知るよしもない
別の宇宙へ ほおりださなけりゃ
いけない
勇者たちに続くんだ
ほら、もう
ウロボロスの首と尻尾が
同時に見えてくるぞ
∞の世界が 僕らのところへ
やってくる
けれどもウロボロスは脱皮するために
必ず必ずあの咥えている
尻尾のさきを放すんだ
矛盾が始まるチャンスのときだ
ほらもう僕らは
勇者になる他にみちはない
無限大が降りてくる
僕らの世界に危機が迫る
だけれども
ウロボロスは脱皮しかけている
もう咥えている尻尾のさきを
はなす はなすぞ
今だ勇猛で賢い勇者たち
あの矛盾を見逃さず
討って 腹から卵を出すんだ!
別の宇宙の神話のように
その腹からは 神器が出てくる
卵、玉子だ、珠子をとるぞ
さあ いこう
先ずは
ウロボロスがはなした
尻尾のさきを
切り落としに
かからなきゃいけない!