ここまでのあらすじと登場人物紹介
遠い未来、地球はねこによって支配されていた。
人間は出生率の著しい低下により、特に女性が稀にしか産まれないことによって、その人口は天然記念物レベルになっていた。
人間は平地を支配するねこを憎み、ねこは人間をまるで山に棲むモンスターのようなものとして怖がっていた。
ねこは地球を支配しているといっても、その生活は原始的で、しかしそれでいて高度な科学力も有している。そんなわけのわからないねこを、人間はゴキブリのように憎み、また恐れ、ねこの絶滅を計画していた。
ねこ絶滅を図る組織『NKU』の下っ端隊員の冴木ミチタカは、ある日一匹のねこと出会う。そのねこはそれまで彼が恐れていた気持ちの悪いねことは違って、ほわんほわんしていた。
彼は友達になるが、そのねここそ地球の支配者、ねこの世界の大ボスであるマオ・ウであった。
マオを通じてある日、ミチタカは一人の少女と出会う。彼女は虎に育てられた人間であり、人間とねこの友好を願っていた。
一人一人、NKU隊員がねこのかわいさを知り、夢中になっていく。
ミチタカたちの尽力により、人間とねこの間に和平条約を結ぶため、ねこの町で首脳会談が行われることになった。しかしNKUヤマナシ支部の隊長山原ゴウカイはそこでねこの大量虐殺を行うつもりであった。
【主な登場人物】
〚NKUヤマナシ支部隊員〛
・冴木ミチタカ
24歳の下っ端隊員。趣味はフィールドワーク。すべての人類と同じくねこを恐れ、憎んでいたが、マオを知って和平を望むようになる。
・轟マコト
東京本部から派遣されてきたエリート美女。26歳。巨乳でスタイル爆弾級。科学者としても戦闘員としても優秀である。マオと仲良くなってからは親ねこ派。
・山原ゴウカイ
NKUヤマナシ支部隊長。50歳。融通の利かない頑固者。ねことの首脳会談に応じたふりをしてマオ・ウ滅殺を企んでいる。
・海崎リョウジ
科学者であり、腕利きの技術者でもある。黒いサラサラ長髪のイケメン29歳。隊長とともにねこの虐殺を目論んでいる。
・山田ジロウ
NKUヤマナシ支部副隊長。41歳。副隊長とはいえ隊長からの信頼はとても薄い。さるに激似。おっぱいと同じぐらいマオのことが好きになった。
・猫本つよし
雑用が主な仕事。チビで猫背で見た目はショボいが、じつは運動能力はヤマナシ支部一である。忍者の末裔。36歳。ミチタカに協力するふりをして、じつはねこ絶滅を企んでいる。
・花井ユカイ
ミチタカと同い年で同じぐらいの下っ端。鳥の巣頭がトレードマーク。メロンが死ぬほど大好きだが、産まれてからまだ3回しか食べたことがない。ねこの町にメロン畑があると知ってねことの和平実現に協力する。
・太郎丸
ビーグル犬。狩猟と癒やし担当。
・橘リッカ
NKUヤマナシ支部に入隊したばかりの19歳の少女。ミチタカが幼い頃に読んだ絵本に登場する月の女神によく似ている。虎に育てられた人間であり、ねこ絶滅に協力するふりをしながら、人間とねことの友好を望んでいる。
〚ねこ〛
・マオ・ウ
ねこの世界のボスであり、地球の支配者。ねこの世界のボスは顔が大きなねこがなれるので、単にその理由で支配者になった。性格はおっとりしており、のんびり屋さん。楽しいことが大好きで、夢中になると何も見えなくなる。オレンジ色をしたかわいいねこ。
・ビキ
マオの親友。紫色の、細長いねこ。大昔はシャム猫と呼ばれた猫種かもしれない。女の子が大好き。喧嘩っ早いが、じつはとても怖がり。それでいて大好きなマオを守るためなら勇気をふるって立ち塞がる。
・ユキタロー
マオの親友。ぽっちゃりした白猫。メガネをかけている。ねこの世界一の科学者であり、人間がとても理解できないほどに高度なものを作る。しかしそれを普及させることはしないので、ねこの社会は動物そのまんまである。じつは雌。
・ブリキ
喧嘩っ早いことはビキなど比べ物にならない荒くれ者。人間を見つけるとすぐに銃を発砲し、人間を数時間バカに変えてしまう。ユキタローの発明品の愛好者。人間に捕まり解剖されかけたことで少し大人しくなっている。
・ミオ・ーン
マオのお嫁さんの三毛猫。色仕掛けでマオのお嫁さんになった。名前が発音しにくかったら『ミオ・リ』でもいいらしい。マオとは似た者同士でいいカップル。語尾は『〜やの』。
・もんごえ
ブリキの部下。日本刀を武器として使う。
・コユキ
ユキタローの一人息子。生後4ヶ月。次の次の回で初登場予定。
〚その他〛
・サンバ
虎。リッカの母。人や動物を驚かせて楽しむ悪い癖はあるが、心優しい虎である。ねこ語を話すが、関西弁になる。
・青江当磨
NKU総司令官。東京本部におり、作品中にはまだ名前しか出ていない。
・すばるたんXとその兄ぽるたん星人
この後登場する予定の宇宙人兄妹。




