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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
218/421

◆◆◆◆ 7-14 復活 ◆◆◆◆

【 砕嶺山 】

『グ……ウウ……ッ!』


【 ランブ 】

「遅くなり、申し訳、ございませんッ……!」


 巨人・砕嶺山が振り下ろしたつちを左右の斧で受け止めているのは誰あろう、ヨスガの護り手、ナギ・ランブであった。


【 ホノカナ 】

「ええっ!? ランブさんっ!?」


 思わず驚愕の声をあげるホノカナ。

 それも道理であろう。

 ランブは確かに、左右の手に斧を握っているのだ。


【 ヨスガ 】

「ランブ! その、左手は――」


【 ランブ 】

「説明は、後ほどっ……おっ、おおっ……おおおおッ!」


 ――ガキイィンッ!


【 砕嶺山 】

『グォォゴォッ……!?』


 ランブは裂帛れっぱく咆哮ほうこうを放ち、砕嶺山の大槌を弾き返してみせる。


【 催命翔鬼 】

「砕嶺山を押し返すだとォ……!? ちいっ、なんだあのクソぢからはっ!?」


【 バイシ 】

「ほぉ、やるねぇ――」


【 ランブ 】

「……ふぅぅっ……」


 昨夜の戦いで失われたはずの、ランブの左手。

 しかし、今。

 その左手は、なにやらゴテゴテとした布に覆われてはいるものの、確かにそこにあり、いつもの大斧を構えている。


【 ホノカナ 】

「ど、どういうことっ? あ、もしかして、アン老師せんせいが治したとか……?」


【 ゼンキョク 】

「いいえ――あれは、私の仕事ではありませんよ」


【 ホノカナ 】

「わあっ!? ど、どこにいたんですかっ!?」


 いきなり背後から回答されて、仰天するホノカナ。


【 ゼンキョク 】

「なに、いろいろと……しかし、あの左手は……?」


【 宝玲山の将 】

「おお――あれが〈双豪斧そうごうふ〉かっ……!」


【 宝玲山の将 】

「いや、それよりも、いきなり盟主に襲いかかるとはなんたる無法っ!」


【 宝玲山の将 】

「そうとも! てめえらっ、いい加減にしやがれ!」


 催命翔鬼らの暴挙に騒然となるが、


【 ヨスガ 】

「いや、待て! 仲間割れはご法度だが――」


 いきり立つ将兵たちを制するヨスガ。


【 ヨスガ 】

「首領の座を求めて挑戦してくるならば、こちらも受けて立とうではないか――〈紅雪華こうせっか〉!」


【 ミズキ 】

「は――」


 紅雪華ことミズキが歩み出る。


【 ヨスガ 】

「そちらも二人、こちらも二人――これなら、格好の勝負であろう?」


【 催命翔鬼 】

「ちっ、ケッタクソ悪いっ……そうやって仕切りたがるところが小賢しいんだよっ! まあいいさ、相手になってやるともっ!」


【 ミズキ 】

「よろしいのですか? 私、手加減はいたしかねますが――」


【 催命翔鬼 】

「はぁあッ? 小賢しいんだよ、主従そろってっ! 主より一足先に冥府あのよに行ってきなっ!」


 罵りながら、砕嶺山の肩から飛び降り、ミズキの頭上に迫る。


【 ミズキ 】

「――――っ」


【 催命翔鬼 】

「ケタケタッ……ケタタターッ!!」


 ――バサッ……


【 ミズキ 】

「…………っ!」


【 ホノカナ 】

「飛んでるっ……!?」


 翼をはためかせた催命翔鬼が、高々と空へ飛び上がる。


【 催命翔鬼 】

「ケッタァァーーッ!」


 手にした長剣を振り回しながら、凄まじい勢いでミズキ目がけて降下していく――


【 ミズキ 】

「…………っ!」

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