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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
192/421

◆◆◆◆ 6-97 燎氏の変(83) ◆◆◆◆

【 ランブ 】

「陛下っ……!?」


 侍衛長に抱えられて現れたヨスガに、駆け寄るランブ。


【 侍衛長 】

「も、申し訳ありません、お止めしたのですがっ……」


【 ホノカナ 】

「陛下っ!? どうして、ここにっ……!?」


【 ヨスガ 】

「ふん、この状況に至って、おめおめと隠れてもおれまい……!」


【 ミズキ 】

「……っ、それより、同行するというのはっ?」


【 ヨスガ 】

「言葉の通りだ。魂魄が不安定な方が良いというならば、我こそ適任ではないかっ? どうだ、副軍師補佐よ!」


【 ギョクレン 】

「おお――確かに、すこぶる見事な不安定さでございます、大首領! まるで一度死んでから生き返ったかのごとく!」


【 カズサ 】

「あなたね、もう少し言い方というものがあるでしょう!?」


【 ヨスガ 】

「諦めよ、こやつはこういう人間だ……! とにかく、適材適所というやつだな!」


【 エキセン 】

「し、しかしっ……陛下、みずからとは――」


【 ヨスガ 】

「危険は承知だが、是非もあるまい! それとも、こやつひとりに、すべてを託すかっ?」


【 カズサ 】

「そっ、それはかなり、いえ、とてつもなく不安ですけれど、でもっ……!」


【 ヨスガ 】

「のんびりしてはおれん――そちらも長くはもたぬのであろう、副軍師補佐!」


【 ギョクレン 】

「は――さすがに、これだけのデカブツとなりますと……そう長くは抑えていられないでございますね……!」


【 馬のような生き物 】

「メエエエエエ~~……」


 ギョクレンの放ち続けている雷の勢いも、徐々に弱くなってきている。


【 ヨスガ 】

「ならば迷うことはない――そなた、いけるかっ?」


 ヨスガの問いに、


【 ホノカナ 】

「……はいっ! お供します……!」


 ホノカナは即答した。


【 ミズキ 】

「陛下――」


【 ヨスガ 】

「…………」


 すがるような目を向けるミズキに、小さく頷いてみせる。


【 ヨスガ 】

「では――やってくれ、副軍師補佐っ!」


【 ギョクレン 】

「はっ、それでは、魂魄を分離しますので、床に寝そべってほしいのでございます!」


【 ホノカナ 】

「ええとっ、仰向けとうつぶせ、どっちが……!?」


【 ヨスガ 】

「ええいっ、どっちでもよいわっ……ゆくぞっ!」


【 ホノカナ 】

「――ひゃうぅっ!?」


【 セイレン 】

「ぐえっへええっ!?」


 ヨスガがホノカナを押し倒した拍子に、あわれセイレンが下敷きとなる。


【 ギョクレン 】

「おお! 師父おししょうもご同行なさるのでございますね! どうかご武運を――“ホウ”!!」


 ギョクレンが印を結び、〈同心断金どうしんだんきん〉の術が発動する――


【 セイレン 】

「ちょっ、ちょっと待っ、いや、私はぁぁーっ!?」


【 ヨスガ 】

「む……これは――」


【 ホノカナ 】

「………………っ!」


 意識が遠のき、深い深いところへ、沈んでゆく――

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