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【第一部完結】薄明のエンプレス~大宙帝国興亡記~  作者: おおがみ陣矢
第一部 「落華流帝」編
188/421

◆◆◆◆ 6-93 燎氏の変(79) ◆◆◆◆

 これより、少し前――


【 ホノカナ 】

「あっ……セイレンさん……!?」


 城門から離れたホノカナは、思わぬ出会いを果たしていた。


【 セイレン? 】

「そうですともっ! ご存じ、〈幻聖魔君げんせいまくん〉ことアイ・セイレンですよ! 見忘れましたかっ?」


【 ホノカナ 】

「い、いえ、でもっ……」


 地面にしゃがみこみながら、ホノカナは当惑していた。


【 ホノカナ 】

「明らかに、いつもよりだいぶ小さいんですけど……!?」


 彼女の目に映っているのは、確かにセイレンのようではある……が、その大きさたるや、ふだんの十分の一ほどであろうか。


【 ホノカナ 】

「ど、どうしてこんなことにっ?」


【 セイレン 】

「それは、話せば長くなるのですが――」


【 ホノカナ 】

「あっ、手短にお願いします!」


【 セイレン 】

「あっはい……隠し通路からなんとか脱出して、極龍殿に出てみたところ、そこはなんと、火の海だったのです!」


【 ホノカナ 】

「あっ……」


 炎に包まれた極龍殿から脱出するとき、セイレンについてうっかり忘れていた。

 ホノカナは黙っておくことにして、セイレンの話に耳を傾ける。


【 セイレン 】

「危うく炎に呑まれて一巻の終わりとなるところでした……が! とっさに私は思いついたのです、大量の水を海から召喚すれば火を消せると!」


【 ホノカナ 】

「なるほど――それで?」


【 セイレン 】

「いかんせん急なことだったので、水を呼ぶことには失敗してしまい……代わりに、私自身が海へ飛ばされてしまったのです!」


【 ホノカナ 】

「海へ!」


【 セイレン 】

「そう! そして私は、あやうく溺れそうなところを、〈龍宮りゅうぐう〉の人々に助けられて――」


【 ホノカナ 】

(あっ、これ本当に長くなるやつだ……)


 ホノカナはそう予感して、


【 ホノカナ 】

「それでその、とどのつまり、どうしてここにっ?」


【 セイレン 】

「あぁ、そうでした! いろいろあって時の狭間はざまに囚われた私でしたが、どうにか戻ってこれたのです! なんやかんやで!」


【 ホノカナ 】

「なんやかんやで!」


【 セイレン 】

「ええ! しかしその際、肉体を再生するのはこの大きさが精いっぱいだったようで……」


【 ホノカナ 】

「……なるほどっ、はい、わかりました!」


 ほとんどわからないまま、ホノカナは力強く頷いた。


【 ホノカナ 】

「それより、皆さんが大変なんですっ! なんだかよくわからない敵が攻めてきててっ……!」


【 セイレン 】

「ええ、わかっていますとも! そのために私は戻ってきたのですから! “あれ”を無力化するには、力押しだけでは足りません……!」


【 セイレン 】

「……ですが、この姿ではろくに動けないので、私を城門まで運んでください!」


【 ホノカナ 】

「……っ、はい、わかりましたっ!」


 ホノカナはセイレン(小)をひっつかむと、そのまま足早に駆け出す。


【 セイレン 】

「――おわっ!? ちょっ、も、もうちょっと丁寧にっ……ちょおおお~~~~っ!?」

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