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つくるを、ひもとく  作者: N.river
脳内作業
7/23

骨格3) 登場人物設定と緻密さ

最低、イラストとして描けるくらいの設定があればいける。

はず。

物理的な整合性(身長、人種、性別、年齢)ばかりは、

ブレるとごまかしがきかず即、破綻してしまうためポカできないからだ。

つまりは見た目さえ把握していれば、いける。

そのさい実在する人物をとっかかりとして取り入れると、なおさらいける。

はず。


逆に性格や成育歴など見えないところは、

よく大御所さんが履歴書まで書けるほど細かく、年表が作れるほど緻密に作り込んでおられるところを見かけるけれど、人によってはし終えただけで満足、もしくは力尽きかねないので、そんな気しかしない人はやめておいた方がいいと首を振ってあげたい。

そして見た目さえ把握していればやらなくても大丈夫、と励ましたい。

もちろん苦にならない方は絶賛、推奨ですよ。


ということで精密な大御所さん方式を

「コントロールタイプ(自身で完全把握)」

としたなら、オイラが常用するアバウト方式は

「自身のキャラながら初対面として接するタイプ(作者も知らない部分あり)」

と紹介したい。


これ、キャラと初めましてで、作者であろうと分からないところがあるまま読者と共に作品の中で知ってゆくやり方だ。

物語の展開に対するリアクション頼みの一面もあるが、

知らない相手ゆえ興味津々、リアクションのたびになぜ、と想像膨らませ突っつくことができ、意外な側面の発見や、そこから派生する人間ドラマを臨機応変かつ自然な流れで織り込むことができる。

自然に織り込めるから、もとより用意してあったかのごとく説得力もあったり。

必要な部分のみ掘り下げる省エネ志向も負担少なめで有難い。

付属効果として、成長ものが書きやすくなる。

だんだん家電でも販売している気分になってきた。


とにかく「キャラ設定」に四苦八苦することなくすぐ本編に取り掛かれるうえ、

膨らませる余地ある自由度の高さが魅力と言いたい。


さて最後に、登場人物設定で欠かせない冒頭、書いた性別についてを改めて。

登場人物から物語を考えるのではなく、

物語から必要な部品として登場人物を立ち上げてゆくこのやり方において、

正直、男女はどちらでも、どうにでもなる場面が多い。

実際、前回、例として挙げた自作において、

視点を担う主人公の一人は男でも女でもどちらでもよく、どちらにするかでかなり、かなり、悩んだ。


いや、悩むということはどちらでもよくないから、なのだが。


つまり性別は安易に振り分けてはいけないと思うのである。

後々の機会喪失につながるというのが、理由だ。

友情(信頼)、恋愛(投影)、先輩後輩(憧れ)。

オイラの場合はどの可能性を残して育て、どれを切り捨てるべきかが大変重要だった。そのチョイスにより作品の雰囲気、サブテーマがだいぶ変わってくるので、きっちり管理しておきたかったのである。

オーソドックスながら後々の絡みに多大な影響を与える性別の設定にはだからして、慎重になるべきだと感じるのである。

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