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つくるを、ひもとく  作者: N.river
脳内作業
6/23

骨格2) 登場人物と視点・距離感

物語を書くにあたってどの視点を採用するかは「超」大事。


誰だと物語は回しやすいか、

または面白味が増すか、

書きたいことがちゃんと書き切れるか、


同じエピソードも誰視点で描くかで見え方が変わってくるうえ、

これがグラついていると読み手も混乱して読めないので、曖昧にはしておかれない。

ぜひとも良い視点をチョイスして、

スラスラ快適に、最大効果で物語を書いて、読んでもらえるようにしよう。


ゆえに注意すべきは、

主人公は「この人」と決まった地点で、

視点もまた「この人」に決まり、と思い込むことだろう。

これ、本当に地雷。


繰り返しになるが決めるさいオイラが注視するのは、

見せ場で一番盛り上がるのは誰視点だ。

読者をミスリードする場合、隠したいものを見せずに進められる視点はどれだ。

(サスペンスが多いため)

どの視点なら自身の技量で書き切ることが出来そうか。

がベーシックとなる。


他の追加基準として、

三人称視点だと描写範囲は格段に広がるので、そこまで書き切れないなぁを胡麻化す時に一人称視点を使う、という思考の切り替えもある。


読者に与えたい印象を考慮して、臨場感を求めるなら物語を牽引する人物におき、

壮大さを出せればと引き映像欲しさに第三者視点を選ぶこともある。


どれにするかの取捨選択はやはり、読者へどう見せたいかと直結している。

スケール感、臨場感、ボロ隠し、展開の事情等々。

優先順位を決めて、具合のいいものを選んでいる。


番外として、一人称視点と三人称視点を混ぜるについて。

流石にワンシーンでやらかすと読み手が混乱するに違いないため、NGだと考える。

だが混乱させない配慮があれば、途中で切り替わってもオイラはOK派である。

実際、やってみてもOKだと感じている。


ルールに従うだけで表現たるなら誰も苦労しないわけで、

ルールなどあってないようなもの、と自由にやることで新たな地平を開拓すればいいと思ったりもしている。

(安パイはやはり視点は統一、だけれど)



「手前みそながら「SO WHAT」の場合の視点選択過程」

キービジュアル通りデコボココンビが物語の中心人物、主人公であることは確信している。

そんな二人が「謎」のテロ集団を追う物語は、「犯人の見えない位置」に視点を据えることが大前提だ。

つまりカウンターテロ側から捉えるが、読者と一体化もしやすく没入感でそうとふむ。

犯人が見えないのでミスリードも安易に行えるし。

どんでん返しもたいので、やはり犯人が見えないカウンターテロ側から眺めるが最良。

アクションなどドタバタ活劇も見せ場として作る予定のため、ドタバタする当人視点がさらに臨場感も増しそう。

となれば、やはり、やはり、フロントラインのデコボコのどちらかが妥当となる。

だがどちらか、でかなり迷った。

一人はカウンターのスペシャリストという設定のため、普通ならその視点で回すのが王道。だがどれほど調べても自身の技量で書き切ることは無理、陳腐さが増すだけと判断する。もう一人のオトボケ役にずらすことで決定した。

(ただし、デコボココンビがまるで登場しないシーンもあるため、一人称展開ではない。文章は三人称で描き、オトボケ役からの光景を中心にした物語の描写が実際)



視点が決まると、その視点を持つ者から遠い登場人物は自ずとチョイ役になってゆくのは言わずもがなだろう。

無視して全員を同程度、細かく書こうとすると蛇足となるので、読みにくさの原因になる。

手練れなら造作もないと思えるが、そうじゃないよな、と心当たりがある場合、やがて手に負えなくなってくるので遠い人物はさらっ、と書くくらいがちょうどと割り切ることも大事と心得たい。

代りに、近場の変わらぬ顔ぶれにマンネリ感を出さないようスパイスの役割を担ってもらったりすることがオイラは多い。存在感も出しつつ、新しい展開を投げ込む担当という具合。

きっかけに近い存在になったなら、こってり書く対象へシフトすることもある。


多人数をあつかうほど、ごちゃごちゃしてきて路頭に迷いがちなので、

この強弱、距離感もまた意識することで、

たくさん動いているがきっちりピントの合った読みやすさが演出できるのではないか、と考え注意している。

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