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つくるを、ひもとく  作者: N.river
脳内作業
4/23

基礎3) あらすじは「粗い」がツボ

出来上がった「キービジュアル」は

上映予告で貼り出された映画のポスターだ。

わくわく。

眺めて色々想像してしまう本編。


同じく、どんな物語が展開されてのこの絵ヅラへたどり着くのか、

はたまた途中、通過してゆくのか、

象徴しているのかを、映画に期待する気持ちでひたすら眺める。

眺めてあふれる妄想のままに、まるっと物語の流れを作り上げてゆくのだ。


さて「まるっ、と作る」と書いたように、

ここでも細かく考えすぎないことを大事にしている。

最初から緻密に考えようとすると行き詰まりやすい。

絵も彫刻も、ざっくりアウトラインを取ってから細部を作り込んでゆくように、

おなじく徐々に解像度を上げてゆくことで、全体の整合性を整えてもゆきたい。


実際オイラは

「きっとこうなるんだろうな」くらいから始めて、

「こうなればいいな、そこからこうなって、ああなって、最後はこうしたいな」等々。

脳内で「キービジュアル」の前に後ろを妄想、動かしたりして肉付けしてゆく。

途中で、え、どうすればそことそこが繋がるわけ? とか疑問が生じても、

まあ今は置いておいてとにかくそうなる、くらいの姿勢で進めてしまう。

ゆえに全体は四コママンガか、五コママンガでもう十分。


かつ同時に行うのは、その妄想を物語の「型」へはめ込むという作業だ。


この「型」というやつ。

多くの作品に触れるうちに身につくし、文献から論理的に学ぶことも可能だろう。

だがどちらも今さらと思う方へは、

「作曲するような具合で起承転結をつけてゆく感じ」と紹介したい。

オイラもそのやり方派です。


たとえば1曲の中に

イントロ(起)

Aメロ(承1)

Bメロ(承2)

という展開があって、

サビ(クライマックス)

ブリッジ(本編から離れた挿入話)

なんかもあり、

色んな楽器(登場人物)が絶妙と絡み合って、

最後はパッと切れたり、余韻を残して、爽やかに、悲し気に終わってゆく。

その後の無音(読後感)さえ音符と刻まれているかのように。


冒頭からサビが鳴り響いて、いわゆるクライマックス、美味しい所から入ってゆく構成もあれば、

Aメロ、Bメロ、サビ、と順当に展開してゆくオーソドックスなものも。

繰り返すうちに(読み切り回が積み重なってゆくうちに)徐々に盛り上がるものもあれば、

ブリッジからの盛大なサビ(どんでん返し)で華々しく終わるものも。

そういえばサビに入ると低い音を使う(クライマックスが静か)な曲もあったりするな。


ビートが効いていたり、ストリングスが艶っぽかったり、電子音が個性的とか、グループ系アイドル、同じ群衆でもクラッシック。洋楽の裏打ちがシャレたやつに、アウトローなラップ。


日々、色々な楽曲を聞いて体を揺らしていたなら、

曲が創り出す流れの中で展開が閉じたり、開いたり、盛り上がったり、鎮静を保ったり、走ったり、揺れたり、作られてゆくドラマを感覚で理解しているハズ。

この起伏をまんま起承転結とし、

「キービジュアル」に似合う物語を作曲してゆくわけだ。


え、何を言っているんだ?

とサッパリ意味不明な方へ。

好きな歌手の楽曲に沿って動画を1本、頭の中で回してみてくださいな。

その感覚、要領に近いです。

それでも無理なら実存する楽曲の中からこれがイメージにぴったり、

と思える楽曲を選び(1曲でも起承転結分でも)、

その曲の雰囲気に合わせて物語を妄想してもいい。


というかそこまで無理にこの方法をとらなくても、いい。

ただオイラはそうやって作っておるというオハナシです。


楽曲はすでに一つのドラマとして構成されてもおり、

この方法だとあまり理屈を知らずとも、

とにかく全体像はまるっと生み出されるほかなくなる。


さあ出来ればもう、こちらのもの。

なぜならこれで「あらすじ」はできたも同然となったからだ。

何がどうなる物語なのか、執筆方向のめどは立ったも同然と色めき立とう。


ついストーリーを組み立てる、プロットを立てる、と考えたとき

細部を組む作業だと思いがちだが、

最初から細かく考えるのはかなりしんどい。

し、慣れがいると感じる。

もちろんそちらが肌に合う方は絶賛、推奨なので、

これは向かない人のための方法のひとつ、とお見知りおきいただきたい。


また、たいへん抽象的でデタラメのように思えるが、

人間、本当のデタラメはなかなか出来ないよう設計されているので、

案外これでも最後につじつまはあうのでご安心を。

(かの岡本太郎も、デタラメをやってごらん。難しいから。と著書で書いていらした)


さて、ここまでが小説の土台、基礎部分である。

ほとんど脳内で完了するため、いつでもどこでもできるし、

調子が良ければ数分、数時間で完了も可。

ということで、ようやく次回からこの上へ物語そのものを組み上げてゆく作業に入る。



「手前みそながら「SO WHAT」を書いた際の土台はこの程度」

キービジュアルは走るデコボココンビ。

活躍しながら絆を深めるんだろうな、この二人。と眺める。

ということは仲が悪いがディフォルトか。

理由はおそらく一方がデキて、一方がどんくさいからだと思える。

どちらが主役かはまだ未定。

走る二人は、犯罪を追って奮闘中なのだろうね。

デコボココンビといえば、お笑いだな。

コメディー要素強め、色んな意味で冗談のような追跡劇が巻き起こされそう。

いや巻き起こしたい。

具体的に織り込みたい事象(複数ある執筆動機)としては、

良作が必ず認められるとは限らず、マーケティングの功罪について思うところ。

原点回帰(組織対組織)。

自分なりのラノベ感(挑戦してみたいこととして)。

映画が好きだ。絡めたい。

色はパステル。ポップ。快活。ちょっとおしゃれ。

質感は、35mmフィルム、劇画。

展開構成は典型的な

(Aメロ+Bメロ)+(小サビ)+(ブリッジ)+(大サビ)+(Aメロ’)

事件を追いつつ、少しずつ状況は展開、落ち込むこともあるけれど、最後になるに従ってめっぽう派手かつ深刻に、ドンと重ための真実打ち上げたら、冒頭へリフレイン。一周回った感。少し寂し気。

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