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つくるを、ひもとく  作者: N.river
目視作業
22/23

オマケのオマケ 完結したその後と本当のゴール

出発点は、

「自身が表現したいことを」だった。


だがエンタメには、

「受け取り手の欲望を代りに体現する」

という側面もある。

鑑賞することで受け取り手は疑似体験、満足を得るというわけだ。

だから「ニーズ」は存在し、

作り手はあくまでもそのニーズを満たすべく駆動することになる。


一流のプロはこれらの折衷案でもってして作品を仕上げる。

または、自身の表現したいことがたまたま時代のニーズに合致し、

ヒットメーカーと成る。


果たして自身はどこに身を置き、何をどう書き切るのか。

もし少しでも長い間、創作を続けたいと考えるなら、

意識しておくことは強みになるだろうと感じている。


自身に書き表したいイメージが特になく、

ニーズにもこたえられなければ、

自身にも、他者にも、不満は残るだろうし、


自身に書き表したいイメージがあろうとも

ニーズに沿っていなければ

他者からは、自身が思うほど関心を向けられることはないだろう。


自身に書き表したいイメージはないが

ニーズだけは把握できており応える事が可能な場合、

賞賛を浴びるに違いなく、しかしながらもしかすると評価に振り回されたり、少し空虚な気分を味わうことになるかもしれない。


トップを走り続ける一流というのは、氷山の一角に位置するためそう呼ばれるのであって、「稀な存在だ」というのが前提にある。

ゆえに参戦する大半はその範疇にあらず、そのとき抱える自身の不都合は果たして何なのか。

知って突き進むのと知らずに行くのでは、

作品の方向性に完成度、完成後の満足の質に度合いも、違ってくると感じて止まない。

それは自信や楽しさ、喪失と挫折を振り分ける道しるべでもあろう。


自身はどのスタンスで書くつもりでいるのか。

全体を通して常に忘れずにいることは、

物語の「おしまい」とはまた異なるゴール設定で、

物語の内容や技巧とは全く関係のないところで大事にすべきカラー、

「作品の方向性を位置付けるもの」だと思っている。


この心構えはおそらく何より最初に定めておくべだろうが、あえて最後に。


ちなみにオイラは書きたいものはあるがそれ自体のニーズはなし、

己のみに正直に追及する超ワガママスタイルを極めている。

ゆえに最初から注目、交流を含め読者への期待はかなり低く設定されている。

(このノウハウももちろん例外ではない)

万が一にも勘違い、

「自分も欲しているから人も望むはず」

と思っていたなら、こうも続かなかったろうと振り返る。

むしろ好意的に受け取られると

「裏があるにちがいない」くらい怪しむし、まあぬか喜びで信じない。


という一連のリスクヘッジがあれば、いろいろな意味で自由だし、

へこたれないよという話だ。

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