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あまり苦労せず得られるモノではないらしい・・・

「ここです。」


ヴェンさんについて行って暫く、ひたすらに地下に降りていくと、そこは真っ暗な空洞だった。高さは

2・3メートル位、奥行きはよく見えないが、天井の感じからして、確保できる視界は3良くて4メートルとゆう事は、ここの奥行きはそれ以上とゆう事である。いや、それ以前に、


「はぁ-、はぁー、ヴェンさん、ここですって、言われても、せめて、肩、くらいっは、ん、貸してくださいよ・・・。」


ここまで来るまでの道のりは、実は、あの問答の後はほぼ一直線であった。真下に(・・・)だが。


~~~~~


問答の後、ヴェンさんは少し歩いた先にある曲がり角の先のの鎧の前で苦い顔で立ち止まった。何故か読める文字を読むと、すぐ隣の突き当りは宝物庫のようだ。


「ヴェンさんどうしたんですか?」


また、問答が有るのではないかと身構えていると、


「いえ、実はここから向かうのですが・・・、」


そう言って突如ヴェンさんが鎧の一部を握り潰すと、鎧から呻き声のような声が聞こえてくるのと同時に鎧の奥の壁に穴が開き、階段のような物が見える。鎧は床に倒れこみその部分を抱えるように悶絶するようにしている。...と、言うより、ガッツリと抱えて悶絶している。


「あの、ヴェンさん、この鎧すごく痛そうなんですけど・・・。それに、すごい呻き声が・・・。」


そう言う俺にヴェンさんは、


「・・・、仕様です。早く行きましょう。」


そう言って開いた穴の奥へと歩き出した。


「容赦ねぇ・・・。」


そう呟き、そして、先ほどそんな人物に首元を狙われていたことを思い出し、ブルっと震えながら俺は、後をついていった。


「足元が暗いので注意してください。と言ってもこの中が目的なのですが・・・。」


そう言って示したのは、上からの光がほぼ見えなくなってきた所に在る人が一人通れるくらいの扉だった。


「ここに、有るんですか?」


そう俺が聞くと、頭を抱える様なそぶりをしながら、「・・・、いえ、ただ、ここから一直線ではあるのですが・・・。」と、困ったように答えてきた。


「もしかして、さっきの鎧みたいなギミックが有るんですか?」


そう聞くと、


「いえ、先ほどの様な門番は無いですね。ただ、ある種もっと厄介なものですね。まあ、入ってみれば分かります。」


そう言われて入ってみると、そこはザックリと言うならエレベーターの様な場所だった。しかし、ボタンの様な物は無く、操作するための物は見当たらない。しいて言うなら、壁側のランタンの様な形状の物に糸がぶら下がっているくらいだ。いや、嘘だ、認めたく無い物が在る。中央部を真っ直ぐに突き抜けている凸凹のついた柱と、それに噛み合っている物の、横から突き出た|限りなくハンドルを模している何か《・・・・・・・・・・・・・・・・》


「ヴェンさん、まさか二人でこれを回して移動するんですか?」


その問いにヴェンさんは「・・・。いいえ、そんな事出来ません。」何度目なのだろうもはや見慣れている気がする苦虫を噛み潰した様なその顔に、俺は不安を覚えた。そして、


「あなただけでお願いします。」


ヴェンさんの顔は、何かを吹っ切った人特有のサッパリとしたものだった。


~~~~~


「にしても、何なんですか?あの仕様は、あのハンドルが浄獣・精/聖霊・瘴族が駄目なのは仕方ないとして、なら、何故案内役がヴェンさんなのか、いや、ヴェンさん一人なのか?」


そうなのだ。あのエレベーターモドキは人力のみを用いることが許された物だったのだ。(さらに言えば、魔力などの使用すらも禁止だったらしい。使えないから関係ないが。)


「それは、人手が足りなかったんだと思います。それに、何とかなると思ったのではないでしょうか?コレは乗る人で重さが変わりますから・・・。実際、あなた一人で何とかなりましたし。」


そうなのだ。俺は何とかこの辛い作業を終えたのだが、だからと言って、直線距離にして、157mもの移動はさすがに辛すぎると思う。とは言え、


「本当に、ここで聖剣が手に入るんですか?」


さすがに「いえ、もう一度お願いします。」なんて言われたら着くまでの間、現実逃避がやめられない、だ。そんな風に考えていると、


「はい、この奥に存在する穴の中に手を入れていただければ、それで手に得られます。」


なんか、思っていたのと違うな。そう思いながら、「さあ、奥へは一人で行ってください。」と、促され、奥に向かって少し歩くと、手を置くのにちょうど良さそうな高さの石で出来た台があり、そこに開いていた二つの穴(・・・・)に、手をかざし。


「ヴェンさん。どっちに手を入れれば、良いんだ?」


そう言うと、ヴェンさんの焦った声が聞こえてきた。


「!?今すぐ戻ってきてください!!そこの穴は一つしかない筈です!!」グラッ!!


その声に驚きながら、俺はその手を引こうとして、しかし、突如発生した揺れによって起きた落石によって、その手を突き入れるのだった。



うまく切れそうにないので、ここで一度投稿

キャラ設定(仮)

宰相&?(役名未定)/ヴェン・ドラグナ(仮)/セルティリア王国の宰相&(人種生活圏・セルティリア王国および、近郊における人工物過多および、自然減少地域における魔力・瘴気の均衡維持を、行う者)(さすがに長いのでなんかいい感じの役職名考えます。)要旨は、比較的痩せ形。しかし、普段は王城内でもローブを着用している。髪は、薄い紫。今のところはこれだけです。

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