よくあるプロローグ
どこにでもあるようなシュウマツ。学校に行って、やることをやって、怠いとか、楽しみだとか、疲れたとか、気合い入れたりとか、手帳を書きなぐるやつとか、レポート抱えて走るやつとか、スマホいじってるやつとか、本読んでるやつとか、知ってる奴に、知らない奴、そうゆういろんな奴が居た、金曜日のどこにでもあるような大学の風景。それがそこに居た奴の日常の終わりだった。
唐突だが、趣味の話をしよう。
と言っても趣味と言えるようなのは、せいぜい読書位で、最近はもっぱらお金のかからないネット小説ばかりなんだが・・・、そんな俺の目の前に、大体お約束ともいえるものが広がっている。綺麗な円形の中によくわからん文字と、面倒な線のひかれている、発行する物体。まぁ、ありていて言えば魔法陣・・・のくっついた未確認飛行物体である。
「おいおい嘘だろ?こうゆうのって、「穴が!」とか、「地面に見慣れない文様が!?」とか、百歩譲っても「気づいたら」や、「霧が」、「目が覚めたら」じゃねーのか!?なんでUF○!?何で未確認飛行物体!?せめて巨大生物に飲み込まれるとかあるだろ!?」
と、隣の奴が騒いでいたが、まぁ、あれだな、こんな状況でよくそれだけ言えるな・・・。そんな感想を抱きながら、少なくとも俺はこの世界から消えていった。