入学式④
友達ふたりめ
一部修正しました。暴言で→罵ってくれて
あぁほんと最悪……
ってかこのうま⭕棒どうしよう……
嫌な出会いをしてしまったものだ……
我慢だ、我慢するんだ私っ!
今現在、私は自分の名前が書いてあった席へと座り、
机にうつ伏せ状態で折れ込んでいた。
入学式までまだけっこう時間があるなぁ~
……暇だ
「あ、あの……」
頭上から何やら可愛い声がしたので、
ゆっくりと上半身を持ち上げる
そしてそこに立っていたのは
肩より少し長めの茶色い髪を、
ゆるくカールさせた、
ちょとっと垂れ目なゆるふわ系の可愛い
美少女でした───
「Welcome!!!」
「ふぇ?」
こんな天使の登場に、喜びのあまり、
思わず叫んでしまった私に間違いはあっただろうか、
いやないっ!(反語)
そしてなんとっ!今のは私の初ボケではないだろうかっ!
嬉しいっ!私は嬉しいぞっ!
「ごめんね!それで私に何か用かな?」
「は、はい!あ、あの、私
江村 佳代っていいます!」
「私は橘 理緒奈だよ」
「り、理緒奈…ちゃん……じ、実は……」
「実は?」
「わ、私と…その…」
おやおやおや!これは友達になってって感じか!
いいよ!いいよこの流れ!
さあ!言うんだ!友達になってと!
私はもう受け入れる準備は完璧だよっ!
当たって砕けることは一切ないよ!
さぁ来るんだ佳代ちゃんっ!
思いをぶちまけろっ!
「私と"S""M"友だ「アウトォォォオオオ!!」
確かにぶちまけろとはいったよっ!
でも思ってたのと違うっ!
いや、あってる部分もあったけど違うっ!
今"S""M"友達って言おうとしたよねっ!
サディストとマゾヒストの略じゃねぇ?!
あ、あれかな?す、すばらしいマイ友達、
略して"S""M"友達とか?
そ、それならいいけど────
「大丈夫ですっ!安心してくださいっ!
世間体を安否しているのでしょうけど、
そこは私がどうにかしてみせますっ!
なので思いっきり殴ったり、
蹴ったりしてくれて結構です!
あ、罵ってくれてもいいですよっ!
精神的にくるのもすきなのでっ!
私が訴えることなんてありません!
互いの合意の上だったといいますから!
理緒奈ちゃんはわたs「それ以上やめろぉぉぉ
おおおおおおおおおおおおお!!」
だまれっ!それ以上言うなっ!周りをみろ!
こちらを異常者を見る目で見られてんぞ!
それに友達作りは最初がかんじんなんだぞ!
あ、そういう人なんだ……
っていうイメージをつくられちまうんだよっ!
これあの海斗ってヤツよりヤバくないっ!!
アイツは別にこちらに被害を及ぼさなかったし!
もうヤバいです!持ちません!
私のメンタルがっ!!
「てかなんで会ってまもないのに私が"S"だって
認識されてんのっ!」
「えっと、校門のところで、理緒奈ちゃんが
海斗くんに飛び蹴りを喰らわせたところを
みていたの」
「みてたんかいっ!」
「あの蹴り……
きっと体重がのってかなりのダメージを
受けることができたと思うの……
それをみて私は確信したわ───。
きっとあなたは"サディスト"の才能が
あるってことを!!」
「ねぇわ!!勝手に決めんなっ!」
「そしてその蹴りが私の体にされるかと思うと…
グヘヘ……(じゅるり)」
「もういいですやめてくださいお願いしますっ!」
急募っ!
普通の友人さまきてください!!
今なら友達通り越して新友枠を
GETできますよ!!(泣)