表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/24

入学式③

 ヤツ……海斗が消え去っていった校舎内に

私も入っていくと、靴箱に1組~8組までの、

クラス表が貼ってあった。

そこには人の名前や番号が見やすい大きさで書いてあった。



「私のクラスは…と……

 あ、あった!ふ~ん、3組かぁ」



……ボケタイプが少ないといいなぁ

あ、元気いっぱいのムードメーカーとか、

目の保養の美人さんやイケメンさんは

何人いてもかまいません!

むしろ必要なのでいてくださいお願いします!




などとひとり愚痴りながら3組の教室へと向かった。




これフラグじゃないかって?

はは……そ、そんなわけないだろっ……

うん……




新入生のために、どこへいけばいいのか矢印が廊下の壁に貼ってあったため、迷うことなく着いた。

今私は、新しい出会いが待ち受けているであろう扉の前に立っている。

ああ!この瞬間って緊張するっ!

前は小学校から中学校だったから、

顔見知りばっかでそこまで緊張とかしなかったけど、ここは誰も知り合いはいないから、余計にだ。




  ドクン……

    ドクン……




──そして意を決して扉に手をかけた──




「お、おはようございま~…す……」




そして私を待ち受けていたのは




たこ焼き味や納豆味などの、うま⭕棒を加えたクラスメイトたち───、




「ってなんでだよっ!」




なにこれっ!えぇマジなんなのっ!?

もしかしてうま⭕棒って流行りなの?!

トレンド商品なの?!




と一人その異様な景色にツッコんでいると




「おぉさっきのやつか!さっきぶりだなっ!

 同じクラスになれて何よりだ!

 あ~あとこれ、お近づきの印なっ!

 本当だったら例え欲しいと言われても

 誰にもあげねぇが、今回は特別無料配布だ!

 持ってけ泥棒っ!」





それはさっきのうま⭕棒少年、

そして渡してきたのは案の定、

うま⭕棒のポタージュ味





「やっぱテメェかっ!」




お前を見た瞬間から何となくそうではないかと思ったのだっ!早速ボケ担当を一人クラスの中で発見しまった!

お近づきしたくねぇ!うま⭕棒いらねぇ!





またもや私の思考などお構い無しなフリーダム野郎は




「あ、そういやぁ名前聞いてなかったなっ!あんた名前は?」




と聞いてきた。

……ほんとは自己紹介とかコイツにしたくないっ!

でもやんないとダメ…だよね……はぁ

心の内で深いため息をつきながらも名前を名乗ってやる

そう、名乗ってやるのだ!ありがたく思え!




「橘 理緒奈…です……」


「理緒奈か!よろしくなっ!じゃ、俺まだ配んないといけねぇから!またなっ!」


そして新たなるターゲットを見つけ、うま⭕棒片手にそちらにいってしまった。





……なんなんだアイツは

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ