入学式②
さっそく続きを投下っ!
さぁ!今の私の状況を確認してみようっ♪
青い空に白い雲♪
そして新入生を歓迎してくれるように道のわきに
生えている満開の桜♪
さらに私の側には横たわる男の子♪
その男の子の周りを囲むように散らばった
大量のうま⭕棒♪あっ!サラダ味があるわっ!
私好きなのっ!サラダ味♪
ふふふっほんっと今日は入学式日和ねっ♪
っなわけないだろうが!!
い、いかん……!!入学早々やってしまった!!
え!まだ始まったばっかなのに、もう停学?!
いや退学?!!!
そんなのいやだ!
こういうときって隠蔽とかしたほうが
いいのかなぁ?それとも何事もなかったかのよう
にここから立ち去るとか?
どうしよう……どうしよう……
私が一人、顔を青くしてしゃがみこみ、
唸っていると─────
「……おい、おめぇ」
「ひぃぃぃいいい!!!!」
倒れていた男の子がゆっくりと起き上がっていた。
ぎゃぁぁぁあああ!!
起きたっ!もう起きやがった!!
立ち上がんのはやいよ!もっと寝とけよっ!
大丈夫っ!
そのうちきっと私以外の誰かがここを通ったとき
に起こしてくれるかぁぉぁあああ!!
きっとその人が貴方の運命の人よぉぉぉおおお!
ん?女の子じゃなくて男の子だった?
男だったらきっと熱い友情が芽生えるから
だいじょうぶよぉぉぉおおお!!
うわぁぁぁあああん!!
私が心の叫びをあげていると、
いきなりその男の子は満面の笑みでこちらに
親指を立てながら、
「お前天才かっ!
そうか!鞄にうま⭕棒入れとけばよかった!
あぁくそぅ!
そしたらもっと持ってこれたのにっ!
それに俺が倒れこんでもすべてが無事だったっ!
あぁ!!後ろから何かが飛んできたせいでっ!」
と謎の発言をしやがった。
「……は?」
え……?アイツ私が飛び蹴りしたの気付いてない?
ら、ラッキーなのか?
私を他所に、ソイツはうま⭕棒トークにまだ
熱をあげている
「40……いや、50本以上は持ってこれたな!
ぉぉぉおおお!
全種類必ず1本は絶対に持ってこれるじゃん!
よし!明日からちゃんと鞄持ってこよっと!
パンパンになるまで詰め込んでやるぜっ」
「なにいってんのあんた!
あとパンパンにすんなら教科書とノート
とかでしろやっ!」
「いやぁ気に入ったぜあんた!!
俺の名前は海斗ってんだ!!
俺と友達になろうぜっ!」
「いやいいで「同じクラスになれっといいな!
じゃあお先に!」
私のツッコミを流された上、
嫌だという私の拒否の言葉を遮り、
やつは校舎の中へと走っていった。
もちろん、うま⭕棒を抱え込んで───
……絶対友達になんねぇ
何故かって?ヤツからボケ臭がすんだよっ!
絶対っ!絶対嫌だからなぁぁぁあああ!!
まだ入学式編は続きます!