入学式①
最初らへんは安全です。
「ついに…ついにこの時がきた!
この日をどんなに待ちわびたか!」
私の名前は橘 理緒奈。
黒髪のボブカットに、
ちょっとつり上がった目。
今日は柳沢高等学校の入学式であるため、
今は学校の指定服である
黒のセーラー服に、
茶色のローファーを履いている。
そして何故私がここまで歓喜しているか!
それは───
「やっとツッコミ担当から解放される!!」
そう、私は小学校も中学校もツッコミ担当だった。
私はボケになりたかったのにっ!!
だが何故か私の周りはボケばっかりっ!
友人の一人の例のひとつをあげるとこうだ…
それは小学四年生の梅雨の時期。
その日も雨が降っていた。
連続の雨で私の気分は若干憂鬱だった。
学校からの帰り道、友人と二人で帰っていると、
友人が突然立ち止まった。
そして……
「……ねぇ理緒奈、なんか蛙が飼いたくなった」
問題発言が飛び出しましたよ、ええ
「突然どうしたっ!」
「いや、なんか雨ふってんじゃん?
それでゲコゲコってあのうるさいけど
特徴的な鳴き声が最近しないなぁって思ってさ
それにあのつぶらな瞳とか、
美しい緑色のボディを思い出したら何となく
……可愛くない?」
「可愛くないわっ!」
「えぇ~そうかなぁ~
……なら蝸牛買おっかな?
丁度そこにいるし」
(ひょいっ)
「拾うなっ!!」
……あいつはそのまんま成長し、天然バカへと成長した。
他も似たり寄ったりで、私がツッコまないと、
おバカトークを繰り広げるだけで収拾がつかなかった。
……あれはひどい、もう思い出すのも疲れる。
さらにボケにまわろうとしても、
ツッコんでくれるやつがいない。
へぇ~そうなんだ!…で終わる。流される。
そんなこんなで私はツッコミ鍛えざる終えなかったのである。
だが!今ここにはその友人がいない!
別の学校に進学したのだ!
友人らが嫌いなのではない。
だが、私はやはりボケになりたいっ!
高校では絶対にボケにまわるぞ!!
そう!ボケを─────
そんな私の決意の横で、
うま⭕棒を両手大量に抱え込み、(あれ?鞄は?)
その一本を口に頬張った学ラン姿の、
少し茶色がかった髪色の男子が通り過ぎようと────
「って何入学式にうま⭕棒加えてんだよっ!
そして鞄はどうしたんじゃボケぇ!!」
私はそいつに仮面ラ⭕ダー顔負けの美しい飛び蹴りを喰らわせた。
────ハッ!私はなにを!!
そうして私の高校生活は幕を開けた。
自分のペースで書きます。(だいぶゆっくり)
でも感想とかもらったらはやくなる…かも?
※少し服装部分を訂正しました。すいません。