兎塚、家を貰う。
「登録も完了したし、
クエスト受ける?
もしくは素材を売って稼ぐ?」
ギルドの中には買取場所があり、
そこで買い取ったアイテムを商店街へ流している。
価格が暴騰しない為の措置らしい。
革装備とボロボロな武具達を売り払って
200ガベルを手に入れる。
数が多かったので何とか此処まで釣り上げられたが、
ボロ過ぎるので打ち直して素材にする位しか使い道がないらしい。
残しておいた比較的傷のない鉈と剣を光板のメニューで二つづつ合わせ、新品同様に加工しておき、
水野に鉈を渡す。
倉庫のメニューに加工が合ったので、
お金は取られなかった。
自分用に作った剣は、
流石に力9では大きすぎて振れなかったので
もう一回加工し、30cm程の長さの小刀二刀にしておく。
物理をほぼ使わないとはいっても人の姿になったら何かしらトラブルが増えるのは確実だし、
ガーネットソードで解決しようとしたら多分相手が2つになってしまうだろうし・・・。
「そういえば、言ってなかったけど、
ギルドが貴方達の家を用意しておいたわよ。
地図は有るけど、案内しようか?」
ミルクが背後からまた歩いてきて話す。
曰く、ギルドの手数料で維持するからその家の家賃は 無いらしい。
地図をみた所、シブヤはギルドを中心とした四方に広がる四つの大路をそれぞれ別の用途に使い分けているらしい。
入ってきた所が東の商店街。
西はまだ役割がなく、
北と南は住宅地らしい。
そして、北の方へ案内される。
北の通りは、東の物とはかなり違っていた。
平屋の木造建築が立ち並び、
道路の舗装は殆ど砂利に置き換わっていて、
コンクリートは落ちている破片位しかない。
そして、自分たちの家は、ギルド近くの家だった。
元々ビルが有った上に建てたらしく、
基礎がかなり硬く丈夫な家に仕上がっている。
・・・見た目はほぼ全ての家がログハウスなんだけど。
表札をその場でミルクが彫り込み、
はめ込む。
「それじゃ、これは貴女たちの物だよ。
自由に使ってね!
・・・ばらして木材にするのはやめて欲しいけど。」
そういう奴が昔いたらしい。
2LDKで、
二部屋はそれぞれの寝室に使うので
ぴったりな大きさと言える。
倉庫は光板のを使えば良いので、助かる。
さて、中でも見ましょうか。




