ギルドへ!
コンソメは流石に飲みきれなかったけれど、
光板を鍋の出汁に漬けると収納してくれたので、
半分は自分が、残りは水野が持つことにした。
四分の1飲んだだけだったものの、
レベルが8ほど上がり二人とも姿が変化した。
自分は胸あたりに宝石がはまり、
合計2つになった。
水野はサイズが上がり、触手の数がかなり増えていた。
ちなみに、倉庫で液体を選ぶと、
蛇口が出てそれで出せるようだ。
ミルクも鍋を光板にねじ込み、
手分けして骨を倒したアイテムを整理する。
自分たちの取り分はこうなった。
ダンシングボーンの頭蓋骨×40個
ダンシングボーンの骨×198本
ダンシングボーンの骨片×2000片
ズタボロの鉄剣×20本
ズタボロの鉄鉈×10本
鉄くず×60個
獣革×80枚
革の防具×20セット
鉄くずと革はミルクが破砕した武器と防具のなれの果てである。
・・・あの斧に巻き込まれなくて良かった。
ただの骨だけしかミルクが持っていかなかったので
アイテムはかなりの数が手に入った。
「これで分配は終わったわね。」
「あぁ、終わったみたいですね。」
「さて、君らはウチのギルドに来ないか?
結構強いみたいだし。」
「初めは見るだけでいいです。
どんな所か判断したいですしね。」
こういっておけば主義に賛同出来なかったときに
逃げても後々自分を責めなくてもよくなる。
水野はそこら辺に転がっているグラスやら食器を回収していく。
割れているものも多いがガラス端材として売れば小銭には成るだろう。
「じゃ、この山を抜けないとね。」
やっぱりか・・・。
恐らく地図で名前をみたあの廃都市が拠点だろう。
「このまま行くと、骨の集落に着いちまうんだが、俺らを殺す気か?」
「いや、回り道するわ。
ダンシングボーンは厄介な敵だし。」
水野の指摘に地図を指して回り道を提示する。
考えているなら良いだろう。
「なら、早く出発しましょう。
他の獣が寄ってきているみたいですし。」
「なら、すぐに出発しましょう。」
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「ここが、ギルドよ。
正式名称は探索者寄合、遭難者のなかでもクリアでの脱出を目指す組合よ」
現実では竹下通りと呼ばれた商店街を改造し、
一つの建物にしてあった。
それがギルドの拠点らしい。
「自由に見てもらって構わないわ、
廃墟になってたのを作り直したのだし。」
設備を見ていこうか。
そう思って中へと足を進めた。