青空の旅立ち。
風邪をひいてしまい、暫く更新できませんでした。
すみません。
越木です。
これから更新ペースは段々戻していくつもりですので、
これからもグラトニカオンラインをよろしくお願い致します!
兎塚side
「・・・・・・。
んで、さ。
何処から攻める?」
水野が地図を指さし、意見を求めてくる。
・・・どんなに守りが硬い城でも砦でも、
今の水野なら片手間に落とせる気がするし、
この軍は私と水野しかいないから悪路も何のそのだから、何処を選ぼうと関係は無いだろうけどね。
「・・・ここ。
魔王軍の情報も欲しいし。」
「・・・・・・。ふーん。
分かった。
・・・無理はしないでね?」
「無理だなんてするわけない!
僕は大丈夫だよ!」
そう言えば、あの悪夢の後から一人称が変わった気がする。
俺から僕に。
まぁ、良いか。
どーでもいい事だし。
紅茶モドキの入ったティーカップを置き、
地図を閉じる。
「・・・ルビナス!
会議終わったよ!帰ってきて!」
ギルド本部から出て、この頃になって出来た新しい相棒を呼ぶ。
「ピュィィイッ!」
口笛のような鳴き声を上げてルビー色の龍が飛んでくる。
丸太を思わせる程太くなった四肢と
それの先に生え揃った死神の鎌にも思える爪達で
地面を掴み、着陸する。
「よしよし。今度は地面を抉りとらずに着陸できたね。」
「ピュイッ!」
撫でてやると気持ちよさそうに目を細めて、擦り寄って来る 。
・・・可愛いけど、僕じゃ無かったらおろし金みたくすり下ろされてしまうんだけどね。
竜災を起こした後はずっと放置していたけども、
リハビリの時に色々やってここまで懐いてもらったのだ。
種族は水晶紅玉竜。
初めは只のレッドドラゴン、
竜災の前はガーネットドラゴン、
後はクリスタルガーネットドラゴンだったはずが、
何故かリハビリ中にクリスタルルビードラゴンに変わっていた。
・・・石の種類完全に変わってるじゃん。
「水野!ほら、のるよ!」
クリスタルルビードラゴンこと、ルビナスの背中にまたがり、水野が乗るのを待つ。
「・・・また、空から行くのか?
・・・・・・勘弁願いたい所なんだけどな・・・。」
水野が乗ったのを確認し、合図を送り、シブヤを飛び立つ。
さぁ!いざ魔王国へ!




