長い療養と、再出発
越木です。
前回ちょっとやり過ぎたせいで、中々後の話が繋げられなかったので、
リカバリーです。
あれから数ヶ月~~~~~~~~~~~~。
一週間ほど、
兎塚はずっと部屋の中で幻覚に苦しみ続けていた。それもそうだろう。
食人は人の精神へかなりの負担を掛け、
普通なら心壊れ、狂う方がある意味正常とも言えるもので、
狂え無かったのが幸と出るか不幸と出るかは分からないが兎も角、
憔悴した状態で正気のままアイツは部屋を出てきた。
俺が周りに居ないとガタガタ震えるように成ってしまったのは、かなり痛々しい。
・・・まぁ、戻って来てくれたんだから良いんだけど、現実に戻ったらどうしようかね・・・・・・。
此処の南に座す、常夏の平等主義国、
シャングリラへ旅行に行き、少しの間、リハビリして来たお陰で戦闘も出来るようになって、
口調も元に戻り、幻覚やら悪夢も見なくなって来たみたいだ。
肘に捕まった温もりを感じながら、
久しぶりのギルドへと歩いて行く。
・・・・・・あれから、魔王軍を名乗る連中が南下して来ていて、竜に滅ぼされた二国は魔物の物となり、
残された北の一国、皇帝主義の火槍国が食い止めている。
補給を誰もしないのも見積もって、
持って5年という状態だそうだ。
奴らの目的は今の所、不明。
恐らく、有りがちな感じに世界征服辺りだろう。
魔王と言う、終を体現する奴がやっと出てきた事で、こちらはヤル気満々である。
・・・2ヶ月以上のゲームへの監禁はかなり辛い物があって、ゲームマスターかもしれない魔王への皆の殺気は凄いものがある。
かくいう俺も、さっさとぶち殺してのどかな日本へ帰りたいのだから、過激派の意見に放置を決め込む。
・・・・・・さて、そろそろ魔王に喧嘩を吹っかけにいこうか。




