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捕縛された!?

皆様、あけましておめでとうございます。

今年も宜しくお願いいたします。

越木です。


山奥の実家から帰ってきました。

ケータイの電波が死にっぱなしでかなり困りましたよ・・・。


ガタゴトと言う音と頭に響く衝撃にたたき起こされ、

意識が段々と覚醒していく。

東雷戦争第一戦線の後、確か家に帰って人型のままベッドで寝た筈なのだが、


周りに見えるのは一面の荒地、

草木もまばらなどうしようもない荒地だ。

何処だここ?


重い頭を持ち上げ、立ち上がろうとする。


ジャリッ


は?なんで鎖が繋がってんだ?


俺の四肢は鎖に繋がれ、まともに動けそうにない。

そして、首輪のようなものがはまっているようで首に違和感を感じた。

そのせいか、ソードもレインも使えない。


物理に自身が無いからこれを引きちぎれたりなんて出来そうに無いしどうしようか。



「起きたみたいですねぇ、宝石作りのカーバンクルちゃーん?」

「誰だ?てめえ。」


赤と黄色の下地に白のアクセントが付き、

特徴的な反り返った靴を履いた者。

ピエロがそこにいた。


「誰だですってぇ?

ただの道化師ですよぅ。

戦利品を抱えて国へ帰る途中の、ねぇ。」


「雷牙の奴か、なにが戦利品だ。

ただの・・・ムグッ!?」


縛り付けられた床 へ叩きつけられて言葉が詰まる。


「あんな、コミュニズム(共産主義)と一緒にするな。素晴らしき資本主義が汚れるじゃないですかぁ。」


こいつの所属は2つの資本主義国の1つであるって事か、

しかも過激派。


「そろそろ溜ったかな?」


いきなりそういったかと思うと俺の首輪に手を掛け、いじり始める。

カチャカチャと1分程弄った後、小さな瓶が取り出される。

それの中には赤黒い液体が溜まっていて、

それを奴は黒い容器に注ぐ。


注ぎ終わった後に容器を開けると、

赤い石のペンダントが出来上がっていた。


あの液体は俺の血だったようだ。

赤くてすぐ固まってって状況的にそれ系しか考えられない。


「やっぱりカーバンクルの血石は綺麗ですねぇ。

しかも、これぐらいの大きさならかなり取れるでしょうしねぇえ。

良品過ぎて涙がおろろろっと、

まあ、流れませんがねぇ?」


鎖を踏みつけてこちらを床に縫いつけながら

道化師は出来立てのペンダントに目を奪われている。

血走った目は恐怖を煽り、怒りが鎮火していく。

怯えが強くなってきているのか、小刻みな震えが出てきた。

怖い。


水野っ!絶対助けに来て!

精神的に死ぬ!





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