イケブクロへ
「機神族からお供出そうか?
ユーラクチョーだけは行かないけど。」
「何故ユーラクチョーには来ないので ?」
有難いとは言え、その条件の理由は聞きたい 。
「いずれ行くだろうし、着いたら分かるよ。」
そんなに明確なものなのかな、
ユーラクチョーは現代での京都やら奈良やらも混ざっているから、舞妓さんとか居るかもしれないのに。
「分かったわ、ありがと。」
「いやいや、餅つもたれつってやつだろ?」
何かアクセントがおかしかった気がするけど発音器官が調子悪かったんだと決めつけとこう。
「ってわけで、暇なようだし、行ったら?
ゴレムン?」
・・・またゴリラ(仮)かよ。
青ゴリラの次は赤ゴリラが仲間に成った。
機神族は強いから仲間入りは喜ばしい事なんだけどね・・・
バリエーションは無いのか、主に全身の装甲部。
「では、そろそろ行くか。
諸君、
薄い本は買い揃えたか?
満足のいく物は買えたか?」
「「ああ!」」
「よろしい、ならば出発だ!」
何このノリ、水野が叫ぶのを見るのなんて五年ぶりなんだけど
ノリだけでそれを引き出すか?
相棒の変貌に呆れ返ったまま、準備は進む。
「さて、買ってくるか。」
まだ見てない所あるし、
持ってる光板の容量の1割越えしそうだけど
かなり精巧に作られてるし、仕方が無い。
一部しか居ないけど、画家もいて幻想的な絵を書いてた。
現実ではかなりの値がつくんじゃないのかな、アレ。
という訳で、ちょっとビッグサイト制覇してくる。
あいつら、荷物の整理に1日使うらしいし。
~~~~~~1日後~~~~~~
「では、行ってらっしゃーい!」
ルークの見送りに向かい、手をふりかえす。
イケブクロ、重要だし、気合を入れないとね。
水野が落ちかかっているのを引っ張りつつ、
気張っていくのだった。




