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VS紅の魔塔の守護者1

Vitaのセーブデータが全消失して

昨日から呆然としっぱなしの越木です。


遅れて済みません。

「あれ?こんな所にボス部屋有ったっけ?」


ミルクが顎に手を当て、首を傾げながら言う。


ミルクさん、なんでそんな冷静なんすか・・・。

水野に至っては気絶寸前と言った感じだし。


「まぁ、いいや。

うさちゃんはは獣に戻って防御と回避に専念、

隙を見つけたら攻撃ね。

触手ちゃんも元に戻ってうさちゃんに守って貰いなさい。

私が切り込むわ。」



指示を矢継ぎ早に繰り出していく。

実際獣状態の方が俺らは強い為、的確な指示だろう。

ドラゴンの一撃は防御力3の水野には辛いだろうし。


頭の中で納得し、行動を開始する。


ギュゴオオオオオッ!


龍は緋色の眼をこちらへ向けて咆哮を上げる。


すると、上から数本の太い赤い柱が降りてくる。


目測だとあの柱の直径が10mいきそうだな。

赤白のコントラストでステージのセット完了ってか?


「コード シュガーブレス。」


電子音が響き、龍が息を吸い込む。

これはなんか回避が安全な感じかな?


水野を背負い、持ち前の素早さで目の前から回避する。


カーバンクルは防御と素早さがかなり上がり易いようだし、俺に合っているようだ。


ジュゴパァァァァア!


炭酸を開けた時の音に似た音を立てて

龍は液化した砂糖を吐きかける。


半透明な洪水は誰も居ない場所をなぎ払い、

硬化して飴の防壁を作った。


これは直撃を食らったら閉じ込められるタイプの技だな・・・。


「ライジングアックスっ!」


ミルクが切り込み、一番柔らかそうな皮膜に斧が食い込む。

白龍は自らの体へ傷をつけた者へ怒りを込めて吠える。


「コード シュガークロー」


「ッ!」



電子音とともに龍の前足がクロスするように振り下ろされる。

ミルクはそれに巻き込まれ、ミルクはとっさに斧を盾にして防いだものの、弾き飛ばされる。

斧が硬かったのか龍の爪は折れてしまっていたが、

一部が剥がれ落ち元通りに生えた。

爪の落ちた場所からは30cmほどの棒型キャンディーが幾つか産まれ、

龍はそれを噛み砕く。



再生能力が高いな。

ミルク一人のままでは詰んでしまっていたかもしれない。護衛の理由はこれなのかな?


色々思う事は有るが、

まずは背中の水野を投げつける。

反撃といこう。



「侵食の翠流(すいりゅう)っ!」


水野の触手が洪水の様な形をとって雪崩落ち、

龍の鱗、甲羅、肉、骨を無残に抉り取っていく。


侵食系は技の直後が恐ろしいな・・・。


なぜ直後だけなのかと言うと、

HPが無くなるまでは傷は直ぐに表面的には治るのだ。

・・・深いところは知らないし分からないけど。


ギュオオオン!


悲鳴と思わしき声を上げ、龍は空へ逃げる。


ジュエルソードは半径二m程しか射程が無いから

空を飛ばれるとこちらはミルクを除いて打ち止めだ。


ゴリッ・・・ガリッ・・・ゴリッ。


龍はヨロヨロと飛ぶと、

赤い柱にしがみついて食べ始めた。

大技前の補充なのか、はたまたさっきまでのやりとりでかなり追い詰められていたから体力回復しているのか。



どっちにしても暇だし、

さっきの固まったやつ採取してこよっかな。


龍に背を向け、砂糖の採掘に勤しむことにした。


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