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各国遊覧依頼!

「そろそろ探しているものは見つかったかしら?」


ミルクが下から歩いて来て隣に座る。

鎧はしまって来たらしく、水色の寝巻き姿である。

寝巻きに成っただけなのに桃色の髪はさっそく寝癖が立ち始めている。


・・・あんた、昼なのにまだ寝るつもりか。


「ええ、一応大体の事は調べられましたが・・・

依頼ですか?」


ミルクの手にはギルド用の依頼書の羊皮紙が握られていた。


「そーだよ。貴女達に護衛を頼もうと思ってね、

お金はたんまりだすわ!」


「・・・何処へ行くんですか?

行く場所によっては私達も今の状態で死にたくは無いのでですね」


「そうよね、

まあ、初めの依頼はトウキョーから出ないから心配しないでね。 」


つまりはそれ以降は出る訳だ。


「と言うことは、アキバとかに行く訳ですか。 」


トウキョーにはまともな採取場所が無いので採取系では無いだろうし。


「せーかい!

トウキョーを一つに纏めておかないと、

他の国に交渉なんて出来ないからね。

まあ大丈夫、トウキョーには過激派は少ないから

私達にも交渉のカードは幾らでも切れるから安心して。」


そして、まずはトウキョー で一番の技術力を誇る都市、

空中機械都市 アキバハラへ行くのだそうだ。


報酬は一つの都市につき、10万ガベル。

そして、全ての都市をまわると、コンソメが無限に湧く小さな鍋を2つくれるらしい。


悪い話では無い。

経験値の為のコンソメが無限に手に入るのは

今後の為にもいい事だ。


アキバ、イケブクロ、ナガタチョーの順番で巡り、

その後、各地の小都市へ交渉しに行くらしい。


「そのクエスト、受けましょう。」


二ガベルを差し出し、契約を終わらせる。


情報の収集も兼ねて、行動するのは良いことだ。


ミルクはガベルを握り締め、にっこりと太陽の様な満面の笑みを浮かべた。


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