不穏な影
どうも、越木です。
リアルでの事情により、11月27日まで投稿をお休みします。
その後からは今までどおり投稿して行くので、
よろしくお願いします。
ウチの学校は大体1ヶ月に一回ほどテストがあるのでこういう事が今後にもありますが。
どうかご了承下さい。
クエストを終え、
荷車にのって光板を開く。
今回のクエストで手に入ったのと、
あいつが手に入った奴を全て渡してきたのでアイテムのジェリーワームがついに20万を超えた。
・・・実際は増加の原因は今回の増加が激しすぎただけだが。
そのままだと食う気が流石に起きないので加工する。
まぁ、手で加工してたら食欲が起きる筈がないので、光板のメニューからワームを選び加工先を選んでボタンを押す。
一回で200個のグミと1000個のジェリーワーム廃棄物が出来、20個のジェリーワームが消費される。
・・・廃棄物は絶対光板から出さない。
1回加工が終わるとメニューが閉じるのでいちいち開き直さないといけないので面倒だ。
40回位やってだるくなってきた頃になると、
水野が何か見つけたみたいだ。
「ん? あれは何だ。」
赤い物が落ちている。小山位の大きさを持つそれは、無残にズタボロになった飛龍の死体だった。
洗濯の棒に近い長さ、太さの
金属棒が数個刺さっており、
喉心臓などの臓器や背骨を初めとする一部の骨が
何かにはぎ取られた後がある。
俺ら、遭難者や獣のせいではないだろう。
獣なら肉は残ってないだろうし、
俺らの場合も同じはずだ。
龍の肉なんて、かなりの経験値が入る筈で貴重なもののはずだ。
何故だ?
「・・・急ぐぞ。ここらには冒険者いるみたいだ。
龍の肉などを回収したらとっとと帰らないと後が怖い。」
「スカベンジャー?」
水野が疑問を持つのも仕方が無いだろう。
確か、腐肉を漁る者だった気がする、
普段は中々聞くことは無いだろう。
「ゲームの中とはいえ、
そこの生物を絶滅させちまったらそこまでだ。
だが、あいつらは絶滅するまでやっちまう。
つまりは土地を喰らい尽くしてしまうんだ。
貴重だと思えば何であろうと取り尽くす。
・・・そして、その対象は僕らも含まれている。」
「なっ!」
それなら急がないといけない、
そんな化け物には会いたくないし。
龍の死体を光板へ突っ込み、
回収する。
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入手アイテム
赤飛龍の甲殻 ×200
赤飛龍の骨 ×40
赤飛龍の肉×300
飛龍の幼体【4週目】×1
赤飛龍の頭蓋×1
鉄槍×6
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どうやら身篭った竜だったようだ。
説明を見ると、幼体は倉庫のメニューの一つの育成機で保存していればいずれ帰るらしい。
大量の栄養が居るらしいが、ジェリーワームの廃棄物が栄養になるようだ。
・・・廃棄物って使い道あったんだな。
そして、道を急ぐのだった。
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草影の中に、一つの影が浮かび上がる。
そいつは人形の影で、探索者であれば必ずある異形の象徴を持たなかった。
???「ゴミを回収するなんて珍しい奴もいるようデスねぇ、
それにしても、あの一匹の角、綺麗でしたねぇいくらで売れるデショウカ。
跡をつけれバもっと多くの宝石が手に入るのデスカねぇ。」
そいつは全てをあざ笑う下衆な笑みをうかべる。
そして、兎塚たちの跡を音もなく辿っていくのだった。




