その他の登場人物
□マルクス=アーノルド/男/剣士
フリッツの師匠。一見魔法使いのような風貌をしているが、れっきとした元剣士である。
腰が曲がっており、かつて戦いのために右足を不自由にした。アーノルド流派の使い手。
食えない老人で、フリッツとは師弟関係だが実の孫のような愛情を注ぐ。
しかし目的のためなら手段を選ばない狡猾さも持つ。
□ダンテ=ヘリオ/男/弓使い
ルーウィンを拾った後、彼女の師となり共に旅を続けた。
『ギルド潰しのダンテ』の名は今なお大陸に響き渡っている。
ケンカは拳でという信念があったため、本来彼が弓使いであることを知るものは少ない。
■アーサー=ロズベラー/男/剣士
カヌレ村ロズベラー分家の嫡男。フリッツの兄。
幼い頃から剣術において群を抜いた才能を発揮し、両親の期待を一身に背負ってきた。
都グラッセルからその才を買われ、若くして警備隊長を務める。
しかしその後、両親を絶望に追い込む報せを残して突如失踪。
■ルビアス/女/剣士
アーサー直属の部下で右腕。黒く艶やかな短髪と、紅い唇が印象的。
アーサーと行動を共にし、度々フリッツの前にも姿を現す。
《南大陸》
大陸の半分は森で覆われ、人々が暮らす場にふさわしい牧歌的な風景が広がる。穏やかな気候で、モンスターが平和ボケしている節がある。そのため皮肉なことに、盗賊など人間相手に戦うことが多い。
多くの人々は宗教を信じ田畑を耕し、穏やかな生活を送る。
〇フラン:めったにモンスターの出ない平和な田舎町。骨休めに南下してきた冒険者が集う。
〇ガーナッシュ:武器・装備の揃う街。チェーン店から職人の店までとジャンルは豊富。
〇カヌレ:小さな農村。フリッツの故郷。
〇キャルーメル:大陸屈指の魔法修練所がある。そのため若者が多く、宿場街や市が栄える。
〇パーリア:大陸に広く信仰されているパーリア教の街。別名、森の真珠。大聖堂には多くの信者が訪れる。
〇クーヘンバーム:すり鉢状の闘技場が有名。その他にも娯楽要素は満載。
〇ステラッカ:通過地点として冒険者達で賑わう。緑が豊富で林業が盛ん。
〇グラッセル:歴史ある平和で豊かな都。現在はシェリア=フェルナンド=グラッセルによって治められている。
〇ロマシュ:金持ちが多く、豪勢な邸宅が多いが閑静な街。
〇クッグローフ:山間の小さな村。山道を通る冒険者には欠かせない休息ポイント。
〇ゼリア:活気ある港町。しかし最近では海にもモンスターが出現するため、出航数は減りつつある。
〇バローア群島帯:碧い海と白い砂浜が魅力的。独自の文化を持つ島民たちが漁をして暮らしている。