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不揃いな勇者たち  作者: としよし
登場人物 その2
134/357

主な登場人物 その2(※)

〇フリッツ=ロズベラー/男性/15/剣士


 争いや戦いを好まない、温厚な少年。本人はやや広めの額を気にしており、萌黄色の髪に、気弱そうな眉が特徴。

 剣術一家である家族との繋がりを保ちたいがために、不向きとは知りつつも剣の道を選んだ。ロズベラー流の修練所を営む父を持ちながらも、何故か別の流派のアーノルド流を習得し、マルクスを師に持つ。木製のウッドブレードを愛用していたが破損したため、現在はマルクスに渡された真剣を使用している。

 漆黒竜団ブラックドラゴン幹部である兄を追いかけて旅をしている。道中、生き残るために敵を斬り捨て、他人の命を奪うことに恐怖を抱くが、自分なりに答えを出し前へ進もうと決める。

 最近になってやっと、ルーウィンのことが少し気になり始めている。


挿絵(By みてみん)




〇ルーウィン=ヘリオ/女性/16/弓使い


 高い命中率、判断力、機動力を兼ね備える弓使い。ピンク色の髪を高く結い、勝気な瞳の小柄な少女。

 気が強く言葉も厳しく、やや性格に難ありだが、それは彼女の優しさの裏返し。困っている女性に甘い一面がある。

 ギルド潰しダンテ=ヘリオ唯一の弟子で、彼はルーウィンの師であり養父にあたる。何者かに殺害されたダンテの復讐のために旅をしており、そのためなら何でもやってのける。仇の一人が漆黒竜団ブラックドラゴン幹部であるという情報を掴み、北上の意思を固くする。




〇ラクトス=ゴア/男性/18/魔法使い


 抜きん出た攻撃魔法の実力を持つ魔法使いの青年。一見すると睨まれているような鋭い目つきで、誤解されやすい。少し伸ばした黒髪を束ねている。

 キャルーメル高等魔法修練所を中退したが、旅の途中でグラッセル王宮の魔法使いに内定した。魔法への情熱と知識習得の貪欲さは他に類を見ないほどで、かなりの勉強家であり努力家である。

 グラッセル王家の勅命により、漆黒竜団ブラックドラゴンのクリーヴが持ち出した禁書を取り戻すという名目で、フリッツと共に旅をする。




〇ティアラ/女性/19/召喚士、治癒師


 召喚士と治癒師を兼任する、おっとりとした女性。栗色の切り揃えた髪に、額はサークレットで上げている。

 元はパーリア教皇の娘で巫女であったが、彼女自身は妄信者ではなく、一つの枠に囚われない独特の宗教観念を持つ。異教の大聖堂を拝むため、見聞を広げるために旅をしている。

 幼い頃に「視える」ことがあったが、北大陸に着いてからそれが顕著になり、そのことが時折彼女の表情に影を落とすようになった。




〇マティオス/男性/23/槍使い


 北大陸上陸後、突如として一行の前に現れた槍使いの青年。蒼銀色の髪に涼やかな目元、おまけに長身で、誰が見ても容姿端麗である。

 物腰も柔らかく、槍の技術も卓越しているが、あまりの胡散臭さに一行には倦厭される。基本的には人当たりが良く、特に女性には殊更親切にする傾向がある。

 以前南大陸にて漆黒竜団ブラックドラゴンの一人として立ちはだかっており、正体と目的が不明なまま、しばらくフリッツらに同行することとなる。

 

挿絵(By みてみん)






※ここから多少のネタバレを含みます。






〇モーネ/女性/21/大鎌使い


 痩身でありながら自身の背丈ほどの大鎌を操る女性。癖のある短い黒髪で、薄い唇や言葉少なな様子から薄幸な印象を与える。

 特殊な仕事に就いていたためか、口数が少なく感情表現も極端に乏しい。

 ディングリップ帝国出身で、弟が一人いる。


 挿絵(By みてみん)




〇ミチル/男性/13/商人


 幼いながらに各地を旅する行商人の少年。妹チルルと、謎の騎獣パタ坊と共に旅をしている。常に営業スマイルを絶やさない、食えない子供。チルルのためならどんな犠牲も厭わない。自ら作成した微妙なネーミングの爆弾を懐に隠し持っている。

 フリッツたちと南大陸で別れたが北大陸で再会を果たす。

 


挿絵(By みてみん)






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少女とギルド潰し
   ルーウィンとダンテの昔話、番外編です。第5章と一緒にお読みいただくと、本編が少し面白くなるかもしれません。
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