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プロローグ

「こちらハウンド隊、こちらハウンド隊。密輸グループボスのダギス・ウェルソンがゴリラの守護憑きだと判明、至急増援を送られたしっ」

と、通信機の向こう側で荒い息の通信兵が必死に叫んでいる。

その声を宿屋の個室かと思うほど簡素な木製の椅子と机のみの部屋で椅子に座り眉をしかめて通信機を耳から放しながら聞いている執行部指揮官アルス・フレイガが居る。

アルスが話そうと通信機に口を近づけた時に通信機の向こう側の通信兵がもう一度叫んだ。

「繰り返す、密輸グループボスのダギス・ウェルソンがゴリラの守護憑きだと判明、至急増援をっ・・・ザザッザー」

通信兵が言い終わる前に通信にノイズが入り通信がきれる。少しイライラしながら通信機を机の本体に掛け落ち着くためポケットを探りタバコを一本取り出しマッチで火を付け吸う。天井に向かって煙を吐きながら呟いた。

「ったく、真夜中に熱心なこった。んな物とっくに送った後だぜ」

            *  *  *

通信兵は夜の港を必死に走っていた。両サイドにはレンガで造られた倉庫があるが鍵が掛かっており隠れる場所はほとんど無い。

そして背中に背負った通信機は見事に拉げて使い物にならなくなっている。走る体力が無くなりかけている為通信兵は倉庫の陰に身を隠し用心のため走ってきた道を少しだけ顔を覗かせて誰も追ってきてはいないかを目視確認する。

何の陰も無いことを確認すると安堵の溜息と共に倉庫の壁に寄りかり息を整えるが、その直後に寄りかかったレンガの壁が爆発にでもあったかの様に壊され通信兵が反対に在る倉庫の壁まで吹き飛ばされ顔の方から叩きつけられる。

そのまま後に倒れ仰向けの常態になった。しかし通信機のせいで仰向けではなくブリッジに近い状態になっている

「あ~あ、何増援なんて呼んじゃってるの」

と、通信兵が状況を確認する前にチャラチャラした声が聞こえ通信兵が息を呑む。

壊れたレンガの穴から赤いウェーブの掛かった髪で両耳にピアスを付け皮のコートを着た背の高い若い男が出てきて通信兵は逃げていた相手、ダギスに見付かった事を悟った。

必死に体をうつ伏せにし逃げようとするがさっき壁にぶつかったせいか痛みで動かない。そんな通信兵にダギスは近付いて行き

「手伝ってやるよ」

と言い放ち通信兵の右脇腹を蹴った。衝撃でうつ伏せになるが蹴りの威力が高く血が混じった咳をする。

「増援なんて呼んだら集めた駒が全滅しちゃうじゃん。ただでさえ普通の一中隊に苦戦してるのに」

ダギスが近付きながら言い、通信兵の首を手で掴みつるし上げる。

通信兵がもがくが力の差があり過ぎてダギスは全く気にしていない。

「まっ、駒なんてまた集めれば良いけどさぁ・・・とり合えずお前は俺の気晴らしに死ねよ」

ダギスが笑顔で言い放ち、通信兵を段々と持ち上げてゆく。

通信兵の意識が少しずつ薄れる中ダギスの声では無い声が聞こえる。

「残念だが、死ねのはダギス・ウェルソン・・・貴様だ」

冷たく突き刺さるような声音が終わるか終らないかの内にダギスの首が切断され少し離れた場所に落下し

切断面から鮮血が吹き出し、力を失った体が通信兵にのしかかるように倒れた。

通信兵はダギスの手から逃れられたが酸素が足りず意識が遠のいてゆく。

遠のく意識の中、通信兵はダギスの後ろに黒いフード付きの外套を着た男を見た。その男の襟元には、斧二本を×印に重ねた紋章をあしらった金のボタン、特別執行部の証が光っていた。

初めまして流れ星愚者でございます。

まず、ここまで読んでくださりありがとうございました。

初投稿ですので色々と至らないことがあると思いますがよろしくお願いします。

そして文章ですが・・・年齢がまだ若いため誤字脱字が有るかもしれません。

あったら御免なさい。

そしてアドバイスや感想、質問などがありましたら書いてくれるとうれしいです。

あとがきとしては短いかもしれませんがここで終わりにさせていただきます。

最後にこの物語を読んでくださった方に太陽と同じくらいの大きさの感謝を

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