【2人目】俺は殺し屋じゃない。
今年、7月のはじめ。詠瞬と夏緋の両方が仕事で亡くなった。
とても俺は悲しかった。
親が亡くなるということがまじかでおこったのだ。
はじめて、泣いた。
そんな俺をハルはなぐさめてくれた
すてきなスマイルで
いつまでも、くよくよしていられないので状況を冷静に考えた。親が亡くなった事は幸い、俺とハル以外には知らされていない。
実際、葬式をやったわけではない。任務先の海上プラントが木っ端微塵になって、消息が不明なのだ 。2人が3日も連絡をよこさないことはいままで一切なかったのだ、その2人でさえ連絡をよこさないいとなると・・・・
いや、考えすぎだ。いい方向に考えるんだ・・
ハルが1通の封筒を手渡してきた
「イブ様・・・これを・・・・だんな様が連絡をよこさない時はと・・・・」
真剣なまなざしで俺を見つめてきた。
封筒の中には1枚の手紙となんらかのカードキーと家の鍵のようなものと通帳と印鑑だった。
手紙の内容は以下のとおり、父の、詠瞬の筆跡だった。
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歩姫。これを読んでいるということは、僕 もしくは、夏緋とともに行方不明 もしくは 死んだのだろう。これが入ってた封筒は僕が今回の仕事でいやな予感がして、ハルに行方がわからなくなったらか死んだらおまえに渡すように頼んでおいた。
本題に入ろう。歩姫には、このまま私たちが生きているように偽装してもらいたい。理由はいえないが、頼む。 任務とかは私が使っていたパソコンに送られてくる。詳しくはハルに聞いてくれ。
それと、君は狙われるかもしれないから今の家を離れて 埼玉にある家に行ってくれ、それも詳細はハルから聞いてくれ。一緒に封筒に張っていたカードキーは地下のマスターキーだこれがあれば武器庫もすべてあけられる、このカードキーは埼玉の家の地下にも使えるものだ。
もう1つの鍵は埼玉の家の鍵だ。
通帳の中は好きに使ってくれ、歩姫のためにためておいたものだ
健闘を祈る。
詠瞬より。
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読み終えた。
うれしかった。こんなにも気使かってくれて・・・
「ははははは、私もがんばらなくてわな」
自然と言葉が出てしまった。
「屋敷に戻るぞ!ハル!引越しの準備だ!」
「りょ、了解しました!マイ・マスター!!」
俺が明るくなったのがうれしいのか、元気に声をかえしてくれた。
~屋敷~
今は俺が地下へ木箱(銃とか突っ込む用)を担いで地下に向かっている、ハルは生活用品を庭にある武装、光学迷彩搭載済み輸送ヘリに積み込んでいる最中だ(すでに俺の部屋のものはすべて運び込んだ)。
~地下2階 武器庫~
はじめて入る。
カードキーを通すと自動的にドアが開いた。
(す、すげぇ銃がキレーいにならべておいてある。P90や、M700 俺の好きな銃がいっぱいある。)
端っこから銃を木箱に積み込んでいる。
あれから1時間最終的には1辺が3mの木箱が30個ほどひつようになった。
ガンマニアの俺はもう目から汗(涙)がとまらない
一番、積み込むのに苦労したのはRPG7だ。下手すると爆破しかねないし・・・
(え~と、あとは~と)
荷作りは力仕事です。大変なんですよ!!
2001年7月2日
byハル
なかなか任務へいけません(泣
5月23日誤字修正