第一話 後悔からの始まり
なんかシリアス系な話が書きたくなったので、書いてみました。
それではどうぞ、、、
ある雨の降る夜。
俺は街灯が点々とある暗い路地を歩いていた。
なんでこうなったかは、よく覚えている。
少し時間を遡る、、、
俺は家で弟と喧嘩をした。
理由はしょうもなかった。
俺が自分の部屋の机に向かって勉強しているところに弟がジュースを飲みながらやってきて、弟が俺が何をしているのか机の上を覗いてきたのだ。
別にやらしいものをしていたわけではない。
単に明日提出の宿題だ。
だけど俺は、
「おい、勝手に見るな!」
と言って、弟を追い払おうとした。
すると、弟は滑ってジュースが飛び散った。
そして俺の宿題にダイレクトにかかった。
俺も俺の宿題もびしょびしょである。
俺は弟を殴った。
ちょうど滑って倒れている弟に向かって一発腹を殴った。
「カハッ、」
弟が吐きそうな声を出してもがいていた。
もう何もかも嫌になった俺は、何発も何発も弟を殴っていた。
流石に音がまあまあ大きかったのか、俺の母さんと親父が部屋にやってきた。
真っ先に親父が俺にむかって一発顔面を殴ってきた。
「*#/;#*%:¥(#:#)!、!」
親父が何か言っていたようだったが、俺は殴られたせいで脳震盪を起こしているようだった。
その後の記憶は朧げになっている。
確かその後に親父を不意打ちで殴り飛ばして、家を飛び出た記憶がある。
確か、母さんは呆然とこっちを見ていただけだったような気がする。
ちょうどカレーの匂いがした。確か夕飯前だったな、、、
そうして雨の中、暗い路地を歩いている。
どうしようか悩んだ。
今のところ何も持っていない。
所持金はゼロ。なんなら靴だって履いていないので、びしょびしょの靴下が冷たく感じる。
少し考えた後、帰ることにした。
怒られるだろう。絶対に。
それは仕方ないから、とりあえず謝ろう。
そう考えて路地を抜けた。
路地を抜けたら、道に出た。その前の家に俺の母さんと親父が傘を差して立っていた。
なんか異様に疲れた。
なんか冒険に出た感じだ。
そう思いながら、家に向かって歩いた。
「プウゥゥゥゥ!」
え?
ちょうど通り過ぎようとした道路にトラックが出てきた。
いや、俺が突然道路に出たのか、
トラックは、ライトをつけていなかった。
おかげで気づくのが遅れた。
「もう助からない。」
そう本能が伝えていた。
次の瞬間、俺はトラックに跳ね飛ばされた。
ぐしゃぐしゃになった俺の体。
そんな中、俺の意識がまだある中で最後に見た光景。
それは、、、
母さんと親父。
それと、家の窓から覗いていた、アザだらけの弟の顔だった、、、
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