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piano

作者:永島大二朗
 祐次は山で滑落死した春香の思い出を心の中で整理し、Slowtimeのある町を去った。引越しの手伝いは、元気で悪戯好きの会社の後輩達。彼らは新居でお祝いの会を企画し、祐次の到着を待つが、その間春香の日記を読み、祐次と春香が結婚したものと思い込む。
 祐次はそんな先走った後輩達を笑って許してくれるが、春香の日記を読破してしまった後輩の美紀は、春香の願いでもあった「次の恋人探し」に自ら名乗りを上げる。
 同じ頃、Slowtimeへ出入りしていた歌手『ディアノ』こと斎藤早苗は、テレビ番組で仕掛けられた嘘の映画撮影に深く傷付き『マスター』増田雄大に相談もせず、自殺を図る。
 月間ピアノストの編集長・新田博は、そんなディアノを追う。彼女の正体は、かつて天才と言われたピアニスト、斉藤秀雄の娘であることに気が付く。斉藤は新田の妻、響子とは同門でライバルでもあったが、事故を起こしてピアニスト生命を絶ち、今は調律師になっていた。
 斉藤は調律後、誰もいないのを確認すると、禁断の曲『エリーゼのために』を弾く。偶然真由美は、暗い舞台袖でその演奏を聴いてしまう。新人の真由美にはそれが真似が出来ない。苦悩の末、斉藤を探し出して教えを請うが、一番弟子の元へ行く様地図を書く。それは、Slowtimeへの地図だった。
 Slowtimeにとって特別な日、それはエイプリルフール。表の看板を『CLOSE』にしていても入ってくるのは、特別な客だ。真由美はその客に『子犬のワルツ』を弾く。しかし、その客は一分程の演奏時間にも耐えられず、演奏途中に入ってきた祐次に『エリーゼのために』を弾くように依頼する。
 徐々に売れなくなって焦っていた真由美は、祐次に質問をするが、その一言で、プロとして失格の烙印を押されてしまう。
 自分のピアノスタイルを目指すことにした真由美だったが、やはり斉藤の存在自体が許せない両親によって、自宅に連れ戻されてしまう。響子はそれだけに飽き足らず、遠征先から闇の指令を出す。
 全てを失った斎藤。増田はそんな斉藤を奮起させるため、妻である早苗を斉藤に逢わせる。早苗は斉藤が事故を起こした時の被害者で、ずっと逢っていなかったのだ。
 斉藤はそこで心身共に絶頂期であった昔を思い出し、増田を呼び寄せる。そして増田に幻の『ゼロ番弟子』の存在を明かす。その名前は、増田の長男と同じ名前『ゆーじ』だった。
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エピソード 101 ~ 143 を表示中
解説
2022/10/20 00:20
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