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piano  作者: 永島大二朗
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2004年11月3日 春香の日記

ファミレスの皆に、祐次さんと一緒に住んでいることがバレタ。

携帯の待ち受けを、祐次さんが鼻毛を抜く写真にしていたのが見つかった。

やっぱり、あの写真は私だけの楽しみにしておけば良かった! エヘヘ。

舞ちゃんが勝手に祐次さんに「迎えに来て」ってメールを送ったら、

「直ぐ行く」と返って来た。嬉しかったー。

私って大事にされてる? イエーイ。

駅の反対側だからすぐ近くなのに、迎えに来てくれた。

雨が降っていたからかな? うーん。実はそうかも!

舞ちゃんに携帯返してってお願いしたけど返してくれなくって、

祐次さんにまたメールを打った。

「愛してるわ! ダーリン!」

なにすんじゃー! なんて恥ずかしいメールを! 信じられない!

まだダーリンじゃないのよっ!


でも返事は帰って来なかった。ちょっと期待した私が馬鹿だった。ちぇっ。


いや、その時は、もう車の運転をしていたらしい。

メールを打った直後にクラクションが鳴って、

裏口に車を寄せてくれた。

雨が降っていたから、舞ちゃんと優ちゃんは、祐次さんに駅まで送って貰おうと言っていたけど、MiniのMiniであるMiniMiniは二人しか乗れない。

どうだ。ビックリしたでしょうー。あの車はとても小さいのだよ。


優ちゃんが「一人づつ送って!」なんて言った。

あぁ、祐次さんは優しいから、一人づつ乗せて送るんだろうなーって思ってたら、

「李下に冠を正さず」だって。


まじ? まじ? 私愛されてる? 大事にされてる?

私に疑われる様な行動は取らないってコト?

合ってるよね? 意味合ってるよね?

これは間接的な愛の表現よね! 愛キター!

私がささっと車に乗ったら、優ちゃんは固まってたけど、

舞ちゃんは意味が判っていた。


あはは。ざまーみろ! イエーイ。いいだろー。

羨ましいだろー。


でも明日絶対いじめられるだろうなぁ。えへへ。

まぁいいや。愛は全てに寛容なのだよ。

そうだ。もう携帯にはパスワードを掛けておこう。


パスワードと言えば、祐次さんの携帯何とかして欲しい。

GPSに使っていたから速攻取上げて、舞ちゃんが送ったメールを消そうとした。

そしたら、私の名前が「愛しの春香様」になってるじゃない?


やったーと思ってメール消すの止めて返しちゃった。

でも「私の名前変えたの?」って聞いたら、もう!

あの人ったら!

「会社の女の子が変えたんじゃね?」だって!

信じられない! 涼しい顔して言ったわね!

携帯女の子に弄らせる? いや、春香を「春香様」に弄ったのは私だけどさ。

ダーリンメールはそのままだし、今までに送ったメールも読まれてるの? もう最悪!


もう、パスワード掻けちゃおうかしら。

無神経過ぎよ! 馬鹿馬鹿!


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