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ハナビシソウを君に  作者: 池りん
1章:変身
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変身3

お久しぶりです。この作品については活動を再開しました。

幸崎さんの歴女具合が分かった日から数日。普通なら先生が教室に入室し、朝学活をするときのことだった。ガラっという音とともに入ってきたのは、__________________________________________________________________________________________________

丸坊主のイケメン法師だった。クラス中が見えない?マークであふれていた。そして誰かがクラス全員を代表するかのように言った。

「はぁ?.................鷲野先生、この土日いったいなにがあったんですか?」

そう謎のイケメン坊主は鷲野先生だったのだ。えっ、とうとう自分の過ち?に気づいて出家でもしたのだろうか。

「それは、後にして出席とるぞ~。........今日は、姫が休みか..........聞いてないなぁ。」

そういうと副担の先生と視線を交わらせる。おそらく、幸崎さんの連絡を確認、もしくは電話をかけるのだろう。こき使われたかわいそうな副担の先生は渋々というように職員室の方向へと走っていった。

それを見届けると、その日の連絡事項を言っていく。

なかなか本題?に入らない鷲野先生に見かねたクラスの調子乗りが口を開いていった。

「で、せんせぇー。何で坊主頭なんですか?………もしかして彼女持ちの男子から怒りを喰らって、問い詰められて、丸坊主にされたんですか?……ん?意外と可能性あるなぁ…。」

調子乗りの言葉にクラスのみんなが思わずというように、あ~。と納得の声を漏らした。

「なわけあるか!................いや、実はだいたい美容師の妻に切ってもらうんだけど。私が『いつもと同じで。』って言ったのに、妻が何を思ったか、急にバリカンを取り出した。何するんかなと思っていたら、後ろからこう、前に向かってバリカンを走らせた。さすがにおかしいよな。妻に『何しとん!?いつものって言ったじゃん?』じゃあ妻が『えっ?丸坊主って言ったんじゃないの?』って。............どうしたら、いつものと、丸坊主を間違えるんでしょうね。よくわからないですが、私が()()できたと考えるとするならば、結局、私は私ではなくなるわけじゃないんです。」当たり前ですが、そうつぶやいた鷲野先生の瞳がどこか遠くを見ているような気がした。鷲野先生は俳優のようだと、教師という職業上なのかそれとも()と似た種類の人なのかはわからない。でも、時々僕ぐらいしか気づいてはいないだろう何か表現できないような何かがあるような気がした。それも一瞬のことで、彼は気を取り直すようにまた口を開いた。

「見た目で印象が変わっても、中身はそのまま。人の中身は、その人自身で変わるにも変わらないという選択を取ることができる。変身はすごいですね。」

うっすらとだけど、鷲野先生は幸崎さんが陰でなんと呼ばれているかを知っていて、それの忠告の意味もあるのだろう。何度も痛感する彼は計り知れない人だ。

ヲタクの私たちが乙女ゲームの世界に転生するとどうなるのか

もよろしくお願いします。

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